株式投資の基礎知識

松井証券の特徴やデメリット・評判口コミまとめ

今回は、松井証券というこれまた聞きなれない会社について色々と見ていきますね。これは昔、2006年まで「IPO落選お詫び料の還元」をしていたことで名が知られている会社です。(※今はしていません)

 

これはIPOに落選した時は50円をもらえるというもので、投資家におよそ100万円の資金があれば銀行預金よりも高い利回りが期待できるというものでした。このことからも、投資家の目線に立ったサービスをする会社だというのが想像できますね。

 

それでは、実際にはどんな会社なのか見ていきましょう。

 

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松井証券とは

松井証券は歴史が古く、一番最初は1918年に松井房吉商店として創業したのが始まりです。

 

その後、1995年に松井家の婿養子となった松井道夫という人が3代目社長になると大きく舵を切って大改革をしました。その時にインターネット証券に参入し、そのおかげで大きく成長し2001年にはインターネット取引専業の証券会社として日本で初めて東証第一部に上場した会社です。

 

また、過去にはオンライン証券取引を専門に扱う業者としては日本最大手だった時代もあるほどの「実はとても大きな会社」なのです。

 

今は系列企業を一切持たない独立した企業としても知られており、「個人のお客様のために」を会社のモットーとして口座開設費や口座維持費無料を実現している会社です。

 

それでは、このような松井証券にはどんな特徴があるのか見てみましょう。

 

松井証券の公式サイトはこちらから

 

松井証券の特徴

松井証券には、他の証券会社にはあまり見られない様々な特徴があります。

 

1:友人紹介プログラム

松井証券は、投資家のご家族や友人を紹介すると紹介した人も紹介された人も口座開設で5000円キャッシュバックがあります。つまり、紹介者がご家族や友人の名前・メールアドレスなどを入力するとご家族や友人に招待メールがいきます。

 

ご家族や友人はその招待メールに書いてあるURLから口座開設を申し込みし、口座開設が完了すれば紹介者は口座開設者1人につき株式取引手数料を5000円までキャッシュバックされます。

 

そしてご家族や友人の方は同じく株式取引手数料を5000円までキャッシュバック、更に信用取引口座を開設するとキャッシュバック条件金額が10000円に拡大されます。

どんどん紹介すれば自分の株式取引手数料がどんどん安くなるということにもなると言えますね。これはお得なので、どんどん紹介したいところですね。

 

2:完全独立企業なのに取り扱う金融商品が豊富!

松井証券は、系列企業を一切持たない独立企業です。つまり他企業との系列関係は一切なく、また、子会社なども一切持っていないということですね。

 

これは様々な分野に対しても1つの会社で運営するということを示しているのですが、これが意外と手間がかかったり、また例えばこの分野には強いけどこの分野には詳しくないからこれはあの系列企業に・・ということが出来ないため経営が大変になってしまいます。

 

そのため、他の証券会社でそういう形を取っているところは他にはおそらくないのではないかと言われています。

 

それに対して、松井証券は完全独立企業なのに取り扱う商品が豊富だということで知られています。例えば国内株式、信用取引、上場投資信託、米ドルMMF、先物取引など・・。

経営の視点から見てこれはすごく大変なのでは?と思ってしまうのですが、それができるということが松井証券の特徴であり、すごいところでもありますね。

 

3:HDI-Japan主催の問い合わせ窓口格付けで5年連続3つ星獲得!

実は、松井証券はHDI-Japan(ヘルプデスク協会)が主催の証券業界内での問い合わせ窓口格付けで最高評価の3つ星をなんと、2010年から5年連続で獲得しているのです!ちなみに、お問い合わせ窓口格付けの中での「電話窓口」と「webサポート」の2つで獲得しています。

 

また、ここで松井証券は「顧客のどんな質問にも簡潔に答え、更にNOとは一切言わない対応がとても良い。また、質問だけでなく気持ちを察した対応で気の利いた一言もあり話しやすい雰囲気が漂っている」という評価分析を頂いています。

 

これがあるから安心できるのだという顧客もいらっしゃるようです。確かにこれはどんなことがあっても丁寧にサポートしてもらえそうでとても安心できますね。

 

それでは、このような松井証券が持つメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。

見てみましょう。

 

松井証券のメリット

松井証券は、会社のモットーが「個人のお客様のために」ということからも、個人のお客様のために様々なサービスを無料または破格の値段で提供してくださっています。

 

それではどんなものがあるのか、下にまとめますので見てくださいね。

 

1:「QUICKリサーチネット」が無料で見ることができる!

QUICKリサーチネットというのは、QUICK企業研究所というところが発信している中立的な株の評論家や分析家からのアナリストレポートとQUICKの豊富な企業関連データベースを融合させたオンラインレポートサービスです。

 

これにより株価ランキングや個別銘柄レポート、株価格付検索機能、国内の経済・マーケット状況や海外マーケットについてまとめた戦略レポートや業種レポート、マーケット見通し、そしてIPO新規上場の情報など・・・あらゆる株関連の情報を見ることができます。

 

そしてこれは本来は1か月324円かかる有料サービスです。

しかし、松井証券の場合はそれを口座開設すれば無料で見ることができるのです。

1か月324円といっても、ちりも積もれば山となっていきます。このことからも、松井証券はやはり会社のモットー通り、「個人のお客様のために」考えてくださっていると言えますね。

 

2:自動株価更新ボードが無料!

松井証券には、株価ボードというものがあります。これは、登録した銘柄の株価情報を自動更新で見ることができるツールで、毎日自分が見たい銘柄の株価情報を更新して見る面倒な手間を省くことができるありがたいものです。

 

そしてこの自動で更新できる機能がついた株価ボードはほとんどの証券会社では有料または条件付きでの無料サービスとなっており、完全無料で使えるところはとても少ないです。(2016年現在、完全無料で使える会社は松井証券とマネックス証券、ライブスター証券の3社のみです)

 

ちなみにこの株価ボードの特徴は5つの表示形式(株価ボード、気配ボード、指標ボード、チャートボード、銘柄100)をタブの切り替えで選ぶことができて更に最大200銘柄の登録ができます。

 

また、この株価ボードは先ほど書いたQUICKリサーチネットとも連係しており、株価ボードで銘柄チェックをした時にそこからすぐQUICKリサーチネットを起動してその企業情報を見ることもできます。これは大変便利ですね。

 

このような便利な株価ボードが無料で使える松井証券は、さすがお客様のことをよく考えていらっしゃいますね。

 

3:一日信用取引であれば手数料が無料!

この「一日信用取引」は、松井証券が独自で行なっているサービスであり、なんと、このサービス目当てで他社から乗り換えてくるユーザーが増加中とのことです。

この一日信用取引はデイトレーダー向けなのですが、例えばデイトレードは一日に何度も取引をすると売買手数料がかさんできます。

 

しかし、この松井証券の「一日信用取引」というのは、返済期限が当日のデイトレード専用信用取引で、約定代金に関わらず手数料が無料となっているのです。

確かにこれは助かりますし、これ目当てで乗り換えてくる人が多いというのは納得できますね。

 

4:プレミアム空売りというサービスがある!

先ほど書いた松井証券の一日信用取引サービスの一部として提供されている「プレミアム空売り」というものがあります。

 

その前に、「空売り」というのは、簡単に言えば証券会社から株を借りて売却し、その株が値下がりした時点で買い戻すことで利益を得る株投資方法のことで、これをするためには信用取引口座が必要となってきます。

 

そして実は、空売りできないものが存在します。特に新興市場で人気の銘柄や新規売りができないIPO銘柄などがその代表的なものですね。

 

しかし、そういう空売りができない銘柄に限って「株価が下がりそうだ」「高値にいる」というまさに空売りのチャンス!ということもありジレンマに陥ってしまいます。それが松井証券独自のサービスである「プレミアム空売り」だと、そういう他の証券会社では空売りできない銘柄を空売りできるのですね。(全てではありませんが)

 

また、このプレミアム空売りは松井証券の一日信用取引サービスの一部としての提供なので返済期限は本日中、そして取引手数料は無料となっています。

 

これはとてもありがたいサービスですね。信用取引をする方はこのために松井証券に口座を持っておいてもよさそうですね。

 

5:10万円以下の取引手数料が無料!

松井証券は、一日の約定代金の合計が10万円以下であれば売買手数料が無料になるというサービスも行なっています。

 

そしてこのおかげで、一部の優待銘柄を手数料なしで手に入れられるようになりました。ちなみに2016年時点で、10万円以下で買える優待銘柄は約350銘柄あり、これは全ての優待銘柄の25%ほどになります。これらを手数料なしで買えるのは松井証券だけとなっています。

 

ちょっとだけ株を始めてみたいな~というような初心者にとってはこれは大きな魅力ですね。また、更に信用取引用の口座も作ると、口座開設後半年間は1日の約定代金(現物・信用取引の合計)が30万円まで手数料無料とするサービスも行なってくださっているのです!

 

なんと太っ腹なのでしょうか・・・。

 

それではここまでで、松井証券の様々なメリットを挙げてきましたが、逆にデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。見てみましょう。

 

松井証券のデメリット

このように、顧客の目線に立ったあらゆるサービスを提供している松井証券ですが、実は意外なところでデメリットが存在していました。

 

それが、先ほども書いた松井証券の一日信用取引サービスで、これはデイトレーダー向けのサービスであるのにも関わらず、実はツール上で当日の損益がすぐに分からない、また、ブラウザ上でもその都度計算しないと当日の損益が分からないとのこと。更に、約定した値段がすぐに分からないというデメリットがあります。

 

しかしそれを超える「取引手数料が無料」という魅力があるため、松井証券の一日信用取引サービスは人気があるようです。

 

その他、目立ったデメリットは見つかりませんでした。

 

それでは、最後に松井証券の口コミや評判はどのようなものがあるのか見てみましょう。

 

松井証券の口コミ・評判

これまでに何度も書いてきたように、松井証券はあくまでも「顧客重視」「個人のお客様のために」をモットーにした会社なだけあり、顧客の立場になって無料サービスを色々と打ち出してくださっています。

 

このことからも、松井証券の評判はどんなものがあるのか想像できるのですが、一応どんな評判があるのかを見てみましょう。

 

  • 一日信用取引がすごく助かる、手数料が0円なので同値でも撤退しやすい。
  • 手数料無料が大変魅力的。あまり資金がない投資家でも取引しやすい。
  • 他社にはない独自のシステムでのサービス提供が多く、重宝している。
  • プレミアム空売りは画期的、個人の投資意欲を高めていくというスタンスには感心する。
  • システム障害が少なくとても安定しているので助かる。
  • 一日信用取引の時に当日の損益がすぐに分からず面倒な時がある
  • IPOの取り扱いが少なく、当選本数も少ない

 

このように、やはりプレミアム空売りや一日信用取引サービスに対しては評価がとても高いことが分かりますね。

 

その一方、IPOの取り扱いが少なく当選本数も少ないという不満の声もありました。今後はIPOの方にも力を入れていってもらえるとますます良い証券会社になるのではないかと期待できますね。

 

まとめ

松井証券は、個人を大切にした会社です。その証拠に1日の約定代金が10万円以下なら手数料が無料となっており、これは少額投資から始めたい方にはとても助かりますね。

 

またその他にも、株価のリアルタイム更新や企業分析・株主優待の検索機能など、様々な情報ツールが無料で利用できるのはとても良いと思います。

 

それだけでなく、実はサポート対応の格付けで最高評価を5年連続で獲得しており、商品サービスだけでなくお客様対応の面でも顧客へのサービスがとても手厚い会社だということが分かります。

 

ここまでしっかりとしてくださっているのですから、次は一日信用取引サービスのデメリットの改善を期待したいところですね。

 

それではありがとうございました。

 

松井証券の公式サイトはこちらから

 

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