預貯金をしていればお金は安全!!そう考えている人は非常に多いです。
しかし、第二次安倍内閣が勧めている政策は逆です。政策が上手くいけば、確実に預貯金している資産の価値は減っていきます。100円の物が1000円で10個変えても、インフレ目標2%ですので翌年には100円の物が102円になり、同じ1000円でも10個は買えなくなってしまいます。
給料が上がっても物価も上がってしまう、そういう政策です。預貯金が全く無い人は、給料が物価上昇率以上に上がれば損はしません。しかし預貯金がある人は年利2%の金利の銀行などありませんから、そのままにしていては資産の価値は目減りしてしまいます。
預けている1万円などの数字が変わらなくても、価値が少なくなってしまうのであれば、少しでも早く投資を始めた方が良いです。
複利と72の法則
1000万円を1年間預けたとして、今の普通預金金利0.02%では1年後には1000万2千円になります。2千円増えましたがこれを更に1年間預けると、1000万4千円では無く、増えた2千円についても0.02%の金利がつきますので1000万4千4円になります。
今日の低金利では実感が沸かないかもしれませんが、借金だけではなく金利も雪だるま式に増えていきます。以前は定期預金で年利8%といった時代もありました。1000万の例で言えば、1年で80万円もの利子がつきます。
このまま何年か預貯金していればすぐに2000万円になりそうですよね。しかし複利の計算は雪だるま式に増えていきますので、いちいち計算するのは不便です。そこで72の法則と言われるものがあります。
『72÷利率=何年後に資産が倍になるか』という計算式であり、これで簡単に資産を倍にできる年数を計算できます。
例えば、72÷8=9で、8%の金利であれば約9年で資産が倍になります。一方、現在の普通預金金利0.02%ではどうでしょうか?72÷0.02=3600年も掛かってしまいます。このままの金利では生きているうちに資産を倍にするどころか、インフレ率を考えると、数十年で資産は半減してしまいます。
72の法則を使い資産設計してみる
人によって何年後にはいくらにしたいかという金額は違ってきます。
例えば50歳で3000万の余裕資産があり年間100万円の預貯金ができ、退職時の65歳には5000万のマイホームが欲しいとします。この時、退職金と2500万円は老後の生活に残しておきたいのであれば、15年間で3000万円の余裕資産を倍にしなければなりません。
72の法則を使えば簡単に利率を何%で運用すればいいかが求まります。この時の計算式は72÷15=利率ですので、4.8%です。35歳の人で3000万の余裕資産があり年間50万円の預貯金ができる人であれば、72÷30=利率ですので2.4%で運用していけば良いわけです。
余裕資産があるのなら1万円でもすぐに運用を始めるべき
今もっている資産は10年後も同じ資産ではありません。運用の仕方によって減りも増えもします。期間が長ければ長いほど大きく資産を増やせますし、安定的に増やしたいのであっても期間が長ければ長いほど毎年低い目標利率で運用する事ができます。
タイムイズマネーとはまさにこの事で、余裕資産が沢山あるだけでは資産は更には増やせません。時間を掛ける事はお金を掛ける事と同様という事を常に頭に置くことが必要です。
お金は誰にでも必要なものであり、日々使っているものでありますから、少しでも早く運用を始めた方が得策だと思います。少なくても情報収集を始めて損はありません。