株式は買うタイミングは勿論重要ですが、安いタイミングで買えたからといって油断してはいけません。何か問題が起これば急激に株価は下がってしまいますし、企業の利益があがらないと予想された配当の通りの配当が出ない事もあります。
そこで、株を買った後にした方が良いことについて解説していきます。
株を買った後にするべき4つのこと
1.逆指値注文をする
株価の大きな流れを読むことは可能ですが、それは確率の話であり、100%相場を読める人はいません。例えば日本が金融緩和政策をし、アメリカが金融引き締め政策を行えば、円安ドル高方向に力は働きますが、それでもリーマン・ショックなどの不測の事態が起これば信用力の高い円が買われ、円高方向に向かってしまいます。
株価も為替相場の影響は受けますし、個別の銘柄についても不測の事態は起こりえます。常にパソコンの前に張り付き、株価を見ることは困難です。株価を見れない間に暴落してしまうと取り返しのつかない事になってしまいます。そこで有効なのが逆指値注文です。
売却での指値注文は、いくらまで株価が上がったら売却するように注文しておけるものですが、逆指値注文はいくらまで株価が下がったら売却するように注文しておけるものです。この逆指値注文をしておくことで、急激な暴落が起こってしまっても指定した損失の範囲で損切を行い、損失を抑える事ができます。
2.買った銘柄の情報収集
株価の動向は様々な要因に影響されますが、やはり一番の影響を受ける要因はその銘柄自身の事です。株価だけでなく、想定された配当通りに配当金を受ける事ができるかも重要になってきます。高配当を謳っている企業でも、利益が出なければ配当を出すことはできませんので注意が必要です。
決算後には株価収益率(PER)や株価純資産倍率(PBR)・自己資本利益率(ROE)などを計算し、現在の株価は割安かなども調べ直す必要があります。
3.関連株や世界情勢の情報収集
購入した銘柄の情報収集だけでなく、関連企業や世界情勢にも目は向けないといけません。それは購入した企業以外の株価にも大きく影響を受けるからです。
例えば株式を保有しているA社が、A社資産の10%でB社の株式を購入しており、B社全体の30%の株式を保有していたとします。またA社の残りの資産である90%は安定して9億円の利益を得ているとします。
このときB社の内部留保を除いた利益が10億円であればA社は3億円の配当を得ることができ合計の利益は12億円となり、B社の内部留保を除いた利益が1億円であれば3千万円の配当を得ることができ合計の利益は9億3千万円となります。この様な場合には利益が20%以上の差がありますので、子会社ではなくても非常にB社の与える影響は強いという事ができます。
他にも為替相場の影響を受けたり、原油価格の影響を受けたり、リーマンショックの様な事があれば世界同時株安などの世界的な影響も株価は受けています。
購入した銘柄の株価だけでなく、様々な情報収集をする事で、いざという時にすぐに株式を売却する事ができますし、高い値段で株式を売却する事ができるようになります。
4.ポートフォリオを見直す
安定的に資産を増やすには分散投資が原則です。
国内株式だけでなく、外国株式を保有したり、国内外の債権や、外貨預金、投資信託、円建・外貨建ての保険商品、リートなども保有する事により、株価が下がっても他の商品の価格があがったりと安定して資産を保有する事ができます。
そこで株式は全体の○%で債権は○%など、自身にあったポートフォリオを決めておくことが重要です。
しかしポートフォリオを決め資産を分散しても、日々の値動きにより株式の保有割合は変化していきます。そこで債権の資産が増え、株式の資産が減れば、債権から株式に資産を移し、元のポートフォリオに戻す事が必要になります。