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NISA(ニーサ)

これだけは知っておきたい!NISAのルールと運用のポイント

このページをご覧になっているということは、少なくともNISAに興味を抱かれているからだと思います。

 

このサイトではNISAについて他にも、

などなど、NISAについて色々な角度から解説しています(是非ご覧になって下さいね!)。

 

ですが、「そういう仕組みは分かったよ。でもさ、現実的にどう向き合えば良いの?」というお気持ちもあるでしょう。投資というのは「頭の世界」と「実際の世界」は全く違います。

 

頭に何も入っていないのは言うまでもありませんが、どれだけ頭の中に詰め込んでも「実践」という側面で見るならば最初は別々の世界なのですね。

 

チャートリーディングなどを通して「エアトレード」を繰り返し、そして実際に自らのお金を投じて失敗を経験しながら身に付けていくものです。

 

投資信託なら話は変わると思いますが、少なくとも株式投資で言うならば課税口座であろうとNISA口座であろうと「株式投資」という側面は同じなのです。違いはNISAが「非課税である」ことであり、それ故にNISAには色々な制限があります。

 

この記事ではその制限の上でNISAでの株式投資を上手くやっていく実践面でのポイントについて書いていきたいと思います。

 

 

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これだけは知っておいて欲しいルール

何よりも言っておきたいことは「証券会社でNISA口座を開設すること」です。証券会社で口座開設しないと「NISAで株式投資は出来ない」のです。どの証券会社が良いかは『NISA口座の選び方!これから開設する人におすすめの金融機関とは』で触れています。

 

そして開設した以上、「一人一口座」ですから、2015年12月現在では「NISA口座は他の金融機関に変更出来ても一年毎でないと出来ない」ということです。しかも、変更したいと思っている年で一度でも非課税枠を使うともうその年は変更出来ません。

 

そして変更してしまえば変更前の口座で保有していた銘柄は最長五年が非課税期間であり、変更先の証券会社にロールオーバーすることは出来ません。ロールオーバー出来ない以上、非課税という果実を有効活用するには保有し続けるか売却するしかありません(『1人1口座?NISA口座は複数の金融機関で作れる?』と『NISA口座を別の金融機関に変更する方法』で詳述しています)。

 

毎年100万円の非課税枠が追加されていきますが、使った分は再利用出来ず、使っていない分を来年に繰り越すことは出来ません(『メリットだらけじゃない!NISA(ニーサ)のデメリットについて』で解説しています)。尚、2016年からはこの100万円の非課税枠が120万円になります.

 

NISA口座でのマイナスは他の口座(一般口座や特定口座)と損益通算出来ないし来年以降に繰越させることも出来ません(『メリットだらけじゃない!NISA(ニーサ)のデメリットについて』で解説していますし、損益通算と繰越控除については『株の税金対策!損益通算と譲渡損失の繰越控除』で解説しています)。

 

このようなことを踏まえた上で、以下、実践的な運用ポイントを示していきたいと思います。

 

運用のポイント

・よほどの好機でない限りは中長期保有を目的とする

あなたがどれだけ多くの軍資金を持っていようとも、NISA口座では一年に投入出来る銘柄の購入代金は合計で100万円です(2016年からは120万円となります)。

 

相場は時に事件・事故・ニュースで大きく価格変動することがあります。アベノミクスによる(追加)緩和、オリンピック誘致決定、ロケットの打ち上げ成功など、市場が全体的に上がることもあれば業界などの限定的な範囲で上がることもあります。

 

誰かの言葉ではありませんが「いつ買うの?今でしょ!」という時は確かにあります。あなたがそれを確信し、値上がることを予想してこの流れに乗ろうという時は利益がある程度見込まれるでしょうからそういう時は購入しても良いでしょう。

 

ですがそうでない時は上限があることや使い回せないこと、損益通算も繰越控除も出来ないこと考えて、「長い目で見て利益が見込める」銘柄に投資しましょう。NISAという制度そのものが「中長期的な保有」を期待していることは『メリットだらけじゃない!NISA(ニーサ)のデメリットについて』を読まれると見えて来ます。

 

・含み損の時は気を付けて!

含み損は他の口座と損益通算出来ませんし繰越控除の対象にもなりません。

 

NISAが非課税といっても「NISA口座で購入したらいつでも非課税」というわけではないのです。非課税という恩恵に預かるには期限内に売却しなければなりません。

 

ロールオーバーするならその期限を延長出来ますが(延長するだけで無期限になるわけではありません)、そうでない限りは5年間が非課税期限です(2015年に購入した銘柄は2019年まで非課税であり、ロールオーバーすればそれが伸びます)。期限を迎えようとする時に売却しておかないとロールオーバーか課税口座に切り替えるしかありません。

 

ロールオーバーする時は100万円の上限という縛りがあり、この上限を超えてしまう場合は移管自体出来なくなります(ロールオーバーについては『NISA非課税期間を延長するロールオーバーとは?デメリットも』で詳述しています)。

 

課税口座に切り替える時、このサイトから引用しますが

 

『NISA口座で1000円で購入した銘柄を移管した時、株価が500円だったとします。その後750円になったとしてそこで売却したとします。

 

本来であれば1000円で購入して750円で売却したので250円の損失ですが、移管時が基準となるので「500円で購入して750円で売却した」ことになり、250円の利益となってその売却益が課税されます』

 出典:NISA(ニーサ)とは?仕組みを分かりやすく解説

 

という事態が起きます。

 

ロールオーバー出来ない時も課税口座に移管するか売却するしかない以上、このリスクはあります。

 

損切りすればそもそも売却益はマイナスなので課税されません。課税口座に移管しても逆にそのことで売却益がプラスになって課税対象になることもあるのでそれが予想される時は損切りしてでも売却した方が良いと思います。

 

先の例で言えば、1000円で購入している以上、500円の時に移管したのであれば1000円に戻る可能性がなければ早めに損切るということです。「900円になった。1000円にはいきそうにない。でも十分戻ってくれた。ここで損切りしよう」と思っても、この時の課税口座は「500円が基準額」なのです。1000円に近付けば近付くほど500円から遠ざかりますから「元手に届きそうになればなるほど利益が膨らむ」というチンプンカンプンでおかしな事態になります。

 

買った時の値段で損益を考えるのは当たり前です。いかに切替時を基準にといっても自分が最初に買った時の株価とその買付金額を基準にするのでもう一歩引いて考えないと混乱してしまいます。

 

早めに損切りをと書きましたが、こうなることが予想出来るなら、切り替える前に、そう非課税対象である内に小さな利益があればすぐに利益確定するか損切りするように心掛けましょう。

 

課税口座に切り替えた場合はその時より株価が下落した場合やその時の株価から「20万円を超えない」範囲内で「非課税」です(20万円というのは『株は「売却益」や「配当金」に対して何%の税金がかかる?』を参照して下さい)。

 

NISA口座で購入した額に近付いた方が切替時を基準とした利益による課税額に比べてまだマシという時は保有しても良いと思います。

 

・NISAの非課税枠には上限がありますが利益は上限がありません

NISA口座で購入した銘柄は、その利益がどれだけ大きくなろうとも一切課税されません。日頃から「上限100万円を」と心掛けているせいか、含み益(とそれを確定させた時の確定利益)にも「これっていくらまで非課税なのかな?」と考えがちです。

 

答えは「いくらであっても非課税」です。

 

一銘柄で大きな利益になることはないでしょうし、上限100万円以内の複数銘柄の含み益の合計がとても大きくなることも余りないかも知れません。でもその額が(仮に大きな金額になっていた場合は勿論)いくらであろうとその売却益は非課税であることを忘れないで下さいね。

 

想定されるパターン

中長期で売買した方が得策です。

 

順調に株価が上がって5年目になれば更なる上昇を期待してロールオーバーさせるよりは一旦売却して新しい非課税枠で買い直した方が得策です。買い直さず別銘柄を購入というのでも構いませんが、とにかく売却した方が良いということです。

 

短期での頻繁な取引となると一瞬で非課税枠を使い切ってしまうので避けた方が良く、中長期視点を忘れずに取引をした方が賢明です。

 

株なら「割安で成長が期待出来る株」、投信なら「新興国の外国株式ファンド(手数料が安いインデックスファンドがお勧めです)」を選ぶのがNISAを最大限利用する道に繋がると思います。

 

ここでは、NISAで5年間保有して「含み益がある場合」と「含み損がある場合」の2パターンについて見てみましょう。

 

含み益がある場合

2015年にA社株を100万円購入したとします。5年後に株価が2倍になって含み益が100万円になったとします。課税口座で取引した場合は税額20万円弱となりますがNISA口座なので課税されません。

 

まだ利益が伸びると思っても、「非課税枠の上限の問題」や「時価の更新」などの「ロールオーバーのデメリット」を考えると、これほどの利益(含み益)を出したのなら売却した方が得策です。

 

ロールオーバーのデメリットは『株は「売却益」や「配当金」に対して何%の税金がかかる?』で詳説していますが、利益が2倍になったということは株価がかなり上昇したとも言えます。もし天井圏近くならロールオーバーすると痛い目に遭いかねません。

 

含み損がある場合

2015年にB社株を1000円で1000株購入したとします(100万円)。

 

5年を超え、ロールオーバーさせようにも他の銘柄も購入していて出来なかったとします。この銘柄は500円に値下がっていたとします。50万円の含み損の状態です。

 

売却すれば50万の損が確定します。

 

課税口座にこの時点で移管するとした場合、移管先の課税口座では「500円で購入した」ということになります。課税口座は利益が「20万円を超えない」範囲内で「非課税」です(20万円というのは『株は「売却益」や「配当金」に対して何%の税金がかかる?』を参照して下さい)。

 

20万円を超えてしまうと課税されますので700円くらいが分かれ目になります(500円を起点とした+200円の差となり20万円となります)。もし1000円まで戻すとしたら、課税口座としては50万円の利益になり税率を簡単にするために20%とすると10万円課税されます。

 

購入代金と同じ値段が返って来ますが(ここでは手数料を考慮しません)10万円を払わなければなりません。

 

繰り返しになりますが課税口座で非課税となるには20万円を超えないようにしなければなりません。それを超えない範囲で出来るだけ20万円に近い利益を上げるために、ここでは含み益19万円で売却して決済するとします。

 

この場合690円(500円との差が190円で19万円となります)で売却すれば元手の100万円と比べたら31万円の損が確定します。それでも、それ以上の出費はありません。

 

800円で売却したら買付価格に対して20万円損をして切替時を基準に30万円の利益となり6万円の税金を払います。実質的には買付価格に対して26万円の損となります。

 

このようにシミュレーションして、あなたが「どこで売却するか」をあなたの資金と照らし合わせて考え、それが今後の株価形成で「到達する価格か?」も吟味します。

 

買付価格を基準にすれば、買い付けた株価に戻ることが一番損しないと思うのなら、その価格に戻る可能性がある限りは待つしかありません。戻る可能性がないなら見通しを自分で分析して落とし所を決めるしかありません。

 

含み損が大きい場合にはロールオーバー出来るようにするためにも新たな買付を一切しないという選択も必要になります。そして、仮にロールオーバー出来ても、それはそれで無期限で非課税になるわけではないことも留意しておかないといけません。

 

NISAは価格変動の大きい銘柄を買うべきではなく、本当に将来性の見込める銘柄を選ぶ必要があるのです。

 

まとめ

NISAが他の投資と違うのは「非課税である」という面です。

 

つまり「投資」という活動だけで言えば、それは他の口座でも全く同じなのです。非課税にすることによって「預金から投資へシフト」させ「企業への資金調達」を促進し、お金を動かして「経済成長を推進する」という目的は、それ故に様々な制限があるのです。

 

さきほどの含み損がある時の状況をもう一度想定して下さい。本来であればあの状況、あなたなら耐えられないはずです。最初から課税口座で投資していればまだ塩漬け出来るでしょう。でもNISA口座から移管したがために含み損の状態でも課税されてしまうという事態が起き得るのです。

 

天井で買ったかも知れません。天井で買ってしまえば、アベノミクスといえども買付時の株価に戻らないこともあります。いくらフィボナッチが云々と分析しようとも、それで本当に戻るのなら誰も苦労しません。

 

そうであるならば、NISAも投資という面では同じである以上、早めに損切るという原理原則を徹底すべきです。

 

「中長期的な視野から投資し、損切りは早めに行う」、これは何もNISAに限らず投資全般で言えることですが、制限が多いNISAでは特に徹底しないといけません。

 

あなたがこの記事を読んで、NISAでの取引においても賢明なトレードが出来ることを願っています。

 

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