このサイトでは、以下の4つの証券会社を紹介して来ました。
印象・好き嫌い・使い勝手は人それぞれですが、ここでは手数料とツールについて紹介し、主観ではありますが私なりの考えを書いていきたいと思います。
※ ここにある情報は2015年12月時点のものです。
全ての売買には手数料が掛かります。投入金額に比べたら微々たるものでも、取引回数が多くなれば「塵も積もれば」です。そういう意味で手数料は馬鹿には出来ませんよね?!
それでは、いってみましょう!
手数料で見てみる
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10万円まで |
30万円まで |
50万円まで |
100万円まで |
139円 |
272円 |
272円 |
487円 |
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100円 |
250円 |
450円 |
1000円 |
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139円 |
341円 |
341円 |
609円 |
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90円 |
250円 |
250円 |
990円 |
SBI証券は全ての価格帯で圧倒的に安いですね。カブドットコム証券も手数料改定を行い、とても安くなりました。
マネックス証券は「50万円まで」から高くなっています。
楽天証券は各価格帯で見れば割高ですが、全ての価格帯として見てみれば平均的であると言えます。マネックス証券が50・100万円に行けば高くなる部分をそれより安い価格帯に転嫁して平均化しているというわけです。
全体的に安いのを選ぶならSBI証券とカブドットコム証券であり、100万円の部分をどう見るかで変わります。この価格帯での取引が多いのなら、SBI証券になるかと思います。もしこの価格帯での取引がそう多くないのなら、カブドットコム証券になるかと思います。
ツールで見てみる
HYPER SBI |
無料 |
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値動きが激しい時はチャートの表示がおかしくなったりすることがあります。 システムが注文をさばけなくなるとログイン出来なくなったりします。 パソコンもスマホも同じHYPER SBIですが、それぞれ別物で個別にインストールします。 |
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マネックストレーダー |
無料 |
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玄人向けのツールです。スマホの場合は「マネックストレーダー スマートフォン」を利用します。 |
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マーケットスピード |
無料 |
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注文の約条スピードは早い方です。画面がシンプルなのでとても使いやすいです。スマホではiSPEEDがあります。 |
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kabuステーション |
条件付無料(信用口座開設で無料に) |
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基本有料です。信用取引はこれから株式投資を始めようという人にとってはお勧め出来ません。ただ、「信用口座開設のみ」が条件なので信用口座を開設して取引をしないといけないというわけではなく、『株は「売却益」や「配当金」に対して何%の税金がかかる?』にあるように審査自体はそれほど難易度は高くなくないのでこのツールを無料化させるためだけに開設するのなら取り組まれても良いと思います。ただカブドットコム証券での取引はWebでも十分ではあります。 |
SBI証券はシステムの不安定性が否めず、値動きが激しい銘柄での注文はお勧め出来ません。
ツールによって得手不得手もありますし、慣れるのに時間が掛かります。私としては、最初はWebでも良いと思いますし(スマホならサイトを表示する形で出来ますし)、それに慣れてからツールを使うのが良いかと思います。
最初は頻繁に取引しないと思います。はじめての株式投資なら頻繁に取引「出来ない」と思いますし(色々なことが初体験でしょうしそんな状態で大切な資金を減らしてはいけません)、Webで言えば注文は大体どこも同じやり方だからです。
注文まで最初からツールにしてしまうと、そのツール特有の「くせ」が出来てしまいますからそうなる前に色々な注文方法を知り、試し、その上でツールで注文するというプロセスを踏む方が賢明だと考えます。
チャートを表示する上では、基本的なテクニカル指標ならどのツールも表示出来ます。プログラムを組むことが出来るマネックストレーダーはまだまだ後で良いと思います。
手数料より大事なもの
確かにSBI証券は安いです。本当、安いのです。
でも、システムが安定していないと買うことは勿論、それを売ることも出来ません。システムが不安定で買えない場合はまだ「機会損失」で済みます。
でも利益確定なり損切りをしたい時、システムが不安定なら???
より多く儲けられたのに結果的にそれより低い価格で売って「儲け損ねた」ならまだ良いです……負けていませんからね!
でも、損切りしたいのに出来ず、やっと出来たと思ったら価格はさらに下落していたから損失が膨らんだ……目も当てられませんよね?
この差は、各証券会社の手数料の差よりとてつもなく大きいです。システムの安定性と手数料を考えるのならカブドットコム証券になると思います。
まとめ
いかがでしたか?各証券会社の手数料差を仮に小さいとみたとしても、その手数料が多くの取引で累積すると看過出来ないものになってしまいます。
たった100円差だったとしても、100回だと10,000円も差が出ます。
手数料は買い注文・売り注文毎に取られます。利益確定なり損切りなりして「最終的に保有銘柄を手放すまでが手数料が掛かる単位」ではないのです。
だから利益確定や損切りをするまでも含めたら、売却を50回したら10,000円の差ということになります。
そしてそれを大差と見ようが僅差と見ようが、システムの安定性だけは全てに優先することを忘れないでいて下さいね。