『始めよう!株のオンライントレードのメリットとデメリット』では、オンライントレードのメリットとデメリットを紹介しました。そしてオンライントレードにメリットが沢山あることを理解されたと思いますし、そうでなくてもサラリーマンならオンライントレードしかありません。
実際の売買をオンライントレードで行う以上、オンライントレードをしていく上で陥りがちな事態は避けないといけません。
ここではオンライントレードで陥りがちなことを避けるための注意点を4つ紹介したいと思います。
注意点①:時間
市場は一日中開いているわけではありません。
商品によっては深夜まで出来たり、殆ど24時間だったりしますが、例えば現物株なら9:00~11:30の前場、12:30~15:00の後場という形で開かれており、土日祝日は市場は開かれていません。
自分が投資したい商品の市場がどの時間帯で開いているかを確認しておくことは鉄則です。その時間外だと取引出来ないのですから……。あなたがどれだけ新規で売買したくても、どれだけ利益なり損失を確定したくても、開いてない間は何も出来ないのです。
寄り付き前に注文を出すことも出来ますが、好きな時間帯に出せるわけでもなく、勿論その注文は市場が開いてからの値動きで執行されます。寄り付き前に1500円で決済と注文を出していても、寄り付いてその値段になっていなければ1500円になるまで執行されません。
経済指標などの発表を控えている時、その発表の前後で大きな値動きを伴うことがあります。例えばアメリカの雇用統計などは結果次第で大きく動きます。
そういう時に自分の株を手仕舞いせずに持ち越していて、(日本時間の)夜中に雇用統計が発表されて大きく動き、その動きに影響を受けて日本の市場が開くということは良くあり、手仕舞いせずに持っている銘柄は、大きな利益になることもあるし大きな損失になることもあります。
雇用統計を受けて日経平均が大きく動くことはあっても(あなたの)個別の銘柄はその影響を受けないかも知れませんが、これはあくまで例であって、新規にしろ決済にしろ、保有し続けることはこういうこともあるということを頭に入れておいて下さいね。
注意点②:注文方法
多彩な注文方法があります。
最初は簡単な注文方法で良いので試してみて、それらを組み合わせるか新しい注文方法を試すなどしてまずは慣れて下さい。
注文が正しいかどうかの確認もありますから、出来るだけ早く注文しないと影響を受ける局面では「この注文方法ってどういうの?」なんて理解する暇などありません。
どんな注文方法があるかを理解しておき、そして今の局面ならどんな注文方法が最適かを判断し、きちんと注文を出せるようにしておきましょう!
注意点③:操作ミス
注文をミスして出しても、それが執行されてしまったら、もう「なかったこと」に出来ません。投資の世界では「誤発注」という事件やニュースを時々見ることがあります。ネットで検索してみればすぐに出て来ることでしょう。そういった誤発注が「そもそもなかったこと」になったためしなどないのです。
オンライントレードをしていく上でのデメリットとしてこの操作ミスも『始めよう!株のオンライントレードのメリットとデメリット』で触れていますが、気を付けていても、ベテランでもやらかしてしまうことは良くあるのです。
念には念を入れて操作して下さいね。
注意点④:期限
注文には期限があります。何もしなければ当日、期限を指定するにしても(たとえ遠い先であっても)「この注文の条件が成立するまで」ということには出来ず、必ず期限を選ばなければなりません。
そしてその期限が到来するまで条件が成立しない場合、その注文は失効します。
「決済注文として1500円になったら売って!」と指示を出していても、1500円が来ないまま期限を迎えたら、「株は保有しているけど決済の注文はない」状態なのです。買ったままの状態で、決済について何も注文を出していない状態なのです。
その後1500円になっても、何も起きません。それどころか買い値より下がり続けて含み損になっても何も起こりません。
失効した時はその旨メールなり来るようになっているのできちんと確認して下さいね。そしてそういう意味で『時間のないサラリーマンでも出来る!手軽さと正確さを兼ね備えた株式投資法』や『カブドットコム証券の特徴と5つのおすすめポイント』で紹介したカブドットコム証券のカブコールは大変有益なのです。
まとめ
いかがでしたか?
システムの安定性はこちらが気を付けようがないにしても、システムは機械(プログラム)ですから、「その注文間違ってない?本当はこうでしょ?!」と勝手に条件を変えたりしてくれないのです。
ITの世界では、「プログラムはプログラマの思い通りには動かない、書いた通りに動く」という格言があります。人間から見れば「そんなのはあり得ない!」と思っても、システムは受け付けた指示内容を愚直に待ち、実行します。
注文方法に間違いがないか、操作にミスがないか(値段を間違えたなど)、期限を超えていないか、きちんと確認しましょうね!