株式投資で成功する人にはある決まりがあります。株式投資に向いている人の特徴と、向かない人の特徴をまとめてみましたので、貴方は株式投資に向いているかチェックしてみて下さい。今回は株式投資に向いている人について解説していきます。
損失を出しても期待値がプラスならOKだと思える
株式投資では全戦全勝している人などいません。相場というものは生き物だとよく例えられますが、相場は世界一のトレーダーでも正確に読むことはできません。値上がりする可能性が高い、値下がりする可能性が高いという事を、情報を元に解析し、相場の動きを予想しています。
こうして予想をする事により期待値を高め、それを繰り返す事により安定的に利益を上げる事ができます。
適当に投資をして一ヶ月で元金の10%の利益を上げた人と、期待値がプラスな投資をしたが一ヶ月で1%の損失を出してしまった人がいるとします。どちらが1年後に儲かっている可能性が高いでしょうか?
前者の方が儲ける事もありますが、後者の方が儲けている可能性は高いです。期待値がマイナスな投資をしていては翌月にはこれまでの利益以上の損失を出してしまう可能性の方が高いからです。
期待値の考え方をサイコロを使って分かりやすく解説してみます。100円で参加し1~2の目が出たら勝ち、3~6の目が出たら負けのゲームがあるとします。勝てば倍になり、負ければ参加費は没収されるとします。3分の1で勝つ事は勿論できます。
このゲームを繰り返し1000円儲かる事もあるでしょう。しかし2分の1未満の確率の為、期待値はマイナスです。繰り返せば繰り返すほど、1回あたり約33円の損失を出してしまう様に収束していきます。同様のゲームで1~4なら勝ち、5~6なら負けである場合であれば、繰り返せば繰り返すほど、1回あたり約33円の利益を得るように収束していきます。
つまり株式投資をする際に重要なのは儲かったか、損をしたかではなく、期待値を追う事ができたかが重要です。期待値がプラスな投資を繰り返していれば、一時損失を出してしまっても、いずれ利益を上げる事ができます。
分散投資ができる
期待値がプラスな投資を行っても、一括投資をしてしまってはプラスの利益に収束させる事はできません。分散し回数を重ね繰り返す事が必要です。
株式投資の他に、使う期間の決まっている資金は債券に投資したりと運用商品の分散。株式の中でも複数の会社の株式を持つという銘柄の分散。投資する時期を分けるという時間の分散。
このように投資先だけでなく、時間を分散する事も期待値をプラスに収束させる事には重要になってきます。
悪い借金と良い借金を理解できる
投資には悪い借金と良い借金があります。期待値をマイナスにさせるものは悪い借金であり、金融機関からの借金等、基本的には殆どが悪い借金です。金利が高かったり、元金損失の可能性があったり、弁済期限が決まっていたりと、期待値がマイナスになる要因ばかりです。
しかし借金にも期待値をプラスにさせる良い借金もあります。それは信用取引です。信用取引は自身の資金や株式を担保にして、証券会社からお金を借り投資する事になります。借りれる資金は担保にした資金の約3倍です。
借りているいじょう金利は支払う必要がありますが、通常の借金と比べ担保がある分、低金利で信用取引は行うことができます。損失を出し担保にした資金を下回る場合には自動的に保有している株式は売却されますので、基本的には担保にした金額以上を損する事はありません。
約3倍の資金を丸々株式購入に充てる事は一括投資になってしまいますので非常に危険です。信用取引を良い借金にするコツは分散投資に活かす事です。例えば100万円を信用取引で300万運用出来るようになったとして、その300万円で株式を買っては、値下がりした際に対処する事ができません。
一方、分散する為に100万円の3分の1だけの33万円を株式購入に当てた場合、10%値上がりしても3万3千円の利益にしかなりません。そこで信用取引を活用し、運用可能資金の3分の1だけを投資した場合を考えてみます。100万円を担保に300万円の運用が出来るようになり、その3分の1である100万円で株式を購入すれば10%の値上がりで10万円の利益になります。
もし値下がりしてしまっても200万円の運用可能資金が残っていますので、買い増しをして平均購入価格を下げる事もでき、リスクも分散する事ができるのです。信用取引の使い方次第では、リスクを上げるのではなく、リスクを下げる事ができます。