楽天証券は「楽天」という言葉が示している通り、楽天グループの一員です。楽天市場・楽天トラベル・楽天銀行など、色々ありますよね?!
マーケットスピードが有名です。マーケットスピードのどういうところが便利で良いのか、楽天証券自体のメリットとデメリットは何なのか、そういったことをこの記事では書いています。「楽天だからこそ」ということが、メリットにもデメリットにもなっています。全てを読み終えると、そのことを理解して頂けると思います。
それでは詳しく見ていきましょう。
楽天証券のメリット
楽天銀行経由の入出金が無料
『ネットで副収入!株式投資は副業禁止のサラリーマンでもOK?』に書きましたが、基本的に(ネット)銀行を展開しているところがやっていると、口座間の入出金が無料となります。SBI証券もそうですし、『カブドットコム証券の特徴と5つのおすすめポイント』のカブドットコム証券もそうです。
これ、案外馬鹿に出来ないのです。あらゆるサービスがインターネットの普及によって人的コストが減ったものの、やはりコストは掛かるわけです。
コンビニのATMだって、そこにお金をもって行ったりするコストや警備のコストが掛かります。ATMを設置する店舗を用意するコストが掛からない分、利便性追求ということで沢山のコンビニに対応しなければいけません。あなたの近所にだって、コンビニ、歩ける範囲内でも数か所あるでしょう?
だから最近はどこの(ネット)銀行も、手数料を取るようになりました。証券口座との入出金で手数料、証券口座から出金させた金融機関でどこかに振り込んだりして手数料、自分の口座から引き出すのにも(場合によっては)手数料、手数料の嵐ですね!だから取引するために証券口座へ入金させたり、そのお金を戻すために証券口座から出金させたりする度に手数料を取られるということは、出来るだけ避けたいのです。
投資で微損だったり僅かな利益だったりした時も手数料無料というのは本当に救われるのです。
ただ、楽天銀行の手数料は馬鹿に出来ません。楽天銀行は元々がイーバンクでしたが、手数料を無料にするための条件を満たしておかなければ基本どの場合も手数料が掛かります。
マーケットスピード
楽天が提供しているオンライン・トレーディングツールです。
こういったツールで大事なことは「情報分析」・「多彩な取引機能」・「注文確定の速度」です。マーケットスピードはこれらがどれも早いです。これが、マーケットスピードが多くのトレーダーから支持されているところです。そしてマーケットスピードは楽天証券の会員なら無料で使えます。
いちいち手動で更新しなくても株価は自動で更新され、20種類以上の分析チャートで価格の現状を分析出来、注文方法も豊富です。
『株初心者におすすめしたいネット証券会社まとめ4選』でも触れましたが、こういったことがスピーディなだけでなく、色々な情報が適所に配置されているので見やすいだけでなくそれらを瞬時に理解して売買にすぐに持っていけるところも嬉しいところですね(『ネット証券の最大手!SBI証券の魅力とデメリット』や『ツールが使いやすい!マネックス証券のメリットとデメリット』でも書いていますが、こういう細かい作りは本当に大事なのですね!)。
また、スマホ・タブレット用のツールとしてiSPEEDがあります。マーケットスピードをそのままコンパクトにしたような、「見やすい配置」と「使い勝手」を持ち、細かく見ようと思えばこれまた簡単操作で見ることが出来ます。こういった圧倒的情報量は投資の世界では大事ですし、「株主優待情報」まで表示出来るのです。
デメリットはシステムの安定性と「楽天」だからということ
頻繁ではありませんが、たまに不安定になることがあります。『ネット証券の最大手!SBI証券の魅力とデメリット』のSBI証券ほどではありませんが、なる時はなります。
『 ツールが使いやすい!マネックス証券のメリットとデメリット』のマネックス証券ではありませんが、画面の呼称が玄人向きだったりします。例えば「ザラバ情報」という部分です。あなたはザラバという言葉、知っていますか?
でも正直に言えば、こういう言葉はやっていく内に自然と覚えます(むしろ知らないまま、覚えないということの方が怖いです)。
システムの安定性以外にデメリットと言えば、やっぱり「楽天だから」ということでしょうか?
好き嫌いは当然あると思いますが、楽天グループのどれかひとつを利用するだけでも、頻繁に楽天からメールが来ます。楽天証券だけしか利用していないという人でも、楽天証券以外の楽天グループのDMがしょっちゅう来ます。
楽天グループの色々なサービスを利用している、例えば、楽天証券と楽天銀行を利用、クレジットも楽天カード、その楽天カードの支払いも楽天銀行、旅行は楽天トラベル……こういうのなら旨味はあるでしょう。
でも殆ど利用しない人にとっては、こういったメールは苦痛でしかありません。私は暗に楽天証券を使わないでと言いたい気持ちは全くありませんが、既に楽天グループの何らかのサービスを利用していて楽天から色々なメールが来ている人には、そのメールを受信する時の気持ちを判断材料にして欲しいとは思います。
このようなDMが来ることに何ら抵抗がないのなら問題ないでしょう。でも嫌悪感を抱かれるのなら、それを差し引いても楽天証券の口座を開設するか考えて欲しいのですね。
まとめ
ツールの画面の見やすさと操作の簡単さからすれば、楽天証券は本当に良いと思います。あとで物足りなさを感じることがあっても、その時は別の証券会社を利用すれば良いだけですからね。
ただ、画面の新設設計で言えば『ネット証券の最大手!SBI証券の魅力とデメリット』のSBI証券だって作り込みが良いですし、注文の約定の早さは楽天証券が他の証券会社と比べて体感出来るほど群を抜いているというわけではありません。
確かに注文数が多い(売買する株数など)と、一般的に時間遅れで約定することはあります。でもそれが楽天証券だったらまとめて処理されるというわけでもないし、他の証券会社が楽天証券と比べて、何も秒単位で遅れるというわけではないのです。
「ネット証券を一通り試してみたい」ということでしたら、やっぱりその内のひとつとして楽天証券は入るでしょうが、その時に上で書いた「楽天グループからのDMが」ということも頭に入れておいて下さいね。
人それぞれですが、人それぞれだからこそ、私はああいうDMはストレスになり、それをあなたがどう感じるかはあなたの自由だということを分かった上で、こういうこともありますと伝えておきたいのです。