仮想通貨の取引を始めたけど使ってる取引所は最初に登録した1箇所だけという人も多いでしょう。使い慣れた取引所だけを使うのは安心感があり初心者の間であればそれでも良いでしょう。でも、取引に慣れてきたら扱う取引所の数を増やすことも検討すべきです。ここでは仮想通貨の取引所を複数使い分けるメリットとデメリットを解説します。
仮想通貨の投資家が取引所の使い分けをする理由
仮想通貨に慣れた投資家は1つの取引所だけを使うのではなく複数の取引所を使い分けします。取引所はどこも同じというのではなくそれぞれに強い分野があったり扱う通貨の種類が違ったりと特徴があるからです。
数種類の仮想通貨で資産運用をするため
仮想通貨の投資家は複数の通貨を運用しています。1つの通貨にだけ投資するのはリスクが大きいからです。種類の違う通貨を複数同時に運用するためには取引所を1つに絞り込むのではなく数種類の取引所を使った方が有利だからです。取引所を増やすことで扱う通貨の種類を広げることができ資産運用がしやすくなります。
同じ取引所ですべての仮想通貨の取引ができないから
すべての仮想通貨を扱う1つの取引所は存在しません。取引所ごとに扱う通貨の種類は違います。メジャーな取引所でも扱っていない仮想通貨は多いため、自分が取引をしたい仮想通貨を扱っている取引所を使う必要があります。結果的に複数の取引所を使うのがベストな方法になります。
万が一の時のために複数の取引所を利用してリスク分散するため
突然取引所が取引を一時停止することや中止することが起こるのが仮想通貨の世界です。1つの取引所だけで仮想通貨の売買をおこなっていると、その取引所が取引を中止してしまうと自分の仮想通貨の存在が危なくなります。このようなリスクを分散するために複数の取引所を利用したほうがいいのです。
仮想通貨取引所を使い分けするメリットを解説
仮想通貨の取引所を使い分けするのは管理の面で大変ではありますが、それを上回るメリットが存在します。1つの取引所だけで売買をするよりも複数の取引所を使うとこのような良い点があります。
それぞれの取引所の特徴を活かした運用ができる
仮想通貨の取引所はそれぞれ扱う仮想通貨の種類と販売価格、そして取引の手数料が違います。取引所によって特徴があるので運用の形態によって取引所を使い分けることで利益を出しやすくなります。例えば、指値注文に対応した取引所を使えば希望の価格になったときに通貨を売り買いできるように予約注文ができるので効率よく取引が可能です。このようにそれぞれの取引所の特徴を活かした運用ができます。
取引所によって元金より多くの仮想通貨の取引ができる
仮想通貨を売買し運用する側から考えるとFXのようにレバレッジをきかせた売買ができる取引所を利用したくなります。例えば自分の保有している元金の最大5倍までの金額を動かすことができるレバレッジ取引はリスクがありますがリターンも大きくなります。国内の取引所の中にもレバレッジ取引ができるところもあるので、状況に応じて使い分けをするのが賢い運用の仕方です。
取引所によって価格が違い最安値で購入できる
取引所によって仮想通貨の価格は違います。ビットコインであれば917,000円で買うことができる取引所もあるし925,000円で販売している取引所もあります。1つの取引所しか使っていなければ高い価格で購入するしかないところ、複数の取引所を使っていれば最安値で購入できる機会が増えます。そして最高値で販売できる可能性も増えるのです。
積み立てをして資産を増やせる取引所もある
仮想通貨のトレードをするのではなく毎月定額の積立投資のサービスを行っている取引所があります。トレードが得意ではない人や毎日トレードをする時間が無いという方にとっては特に何もすることなく毎月定額の積み立てをするだけで直実に資産を増やす積立投資は手間がかからず楽です。
事件が起きてもすべての資産に影響しにくい
仮想通貨取引所を1つだけ使っているとその取引所が破産してしまうと資産は返ってきません。銀行などと違って顧客の資産の補償がないので、使っている取引所に何か問題があればそれが資産に直結する問題になってしまいます。しかし、複数の取引所を使っていれば被害は最小限で済みますから資産運用の面でも複数の取引所を利用しておいたほうが安心です。
仮想通貨取引所を使い分けするデメリットを解説
仮想通貨の取引所を複数使い分けるメリットはたくさんあります。でもメリットばかりではありません。使い分けすることでのデメリットもあるのでそれを理解した上で複数の取引所を利用するようにしましょう。
あまり多くの種類の仮想通貨だと管理が大変
使う取引所を増やして売買する仮想通貨の数を増やしてしまうと管理が大変になります。取引所はハッキングの問題がゼロではないので自分の口座は自分で守ることも大切です。取引所のパスワードを同じものにするのではなく、全てのパスワードを変える方がいいですし、二段階認証が導入されている取引所では二段階認証にしておくほうが安全です。しかし、それは管理する側からすると大変なことなので取引所の数が増えれば増えるほど手間がかかります。
今後は規制が強くなる可能性があるので不安がある
コインチェックのハッキング事件の後、日本国内では金融庁の規制が厳しいものになっています。新規の交換業免許交付も実質的にさしどめ状態になっており、国内の取引所にも今後何らかの影響が出てくる可能性もあります。海外の取引所では日本居住者へのサービスを停止する案内を出しているところも多く、国内国外ともに状況が読めない部分があります。規制が今後どのように進むのか、強化されるのかわからないため不安な部分は確かにあるのです。
おすすめの仮想通貨取引所
仮想通貨の取引をするためには評判がよい取引所を使うのが一番です。ここではタイプ別にどの取引所の組み合わせがいいのかをみてみましょう。
初心者:GMOコイン+bitFlyer+Zaif
初心者は信頼性で取引所を選びましょう。慣れてくればいろいろと冒険もできるのですが、初心者のうちは信頼できる取引所で売買をするようにしてください。この3つがお勧めです。
GMOコインはインターネットサービスのGMOグーループの取引所なので信頼性は国内で一番といってもいいでしょう。スマホアプリの使いやすさと取引しやすいサイトデザインで初心者が安心して売買できる取引所です。
bitFlyerは国内最大級の取引所です。ビットコインの取引量も国内最大です。ハッキングなどによる資金盗難にも三井住友海上火災保険と契約していることと資本金が大きいので取引所としての信頼度はとても高いです。
Zaifはテックビューロ株式会社が運営している取引所でで取扱通貨数は日本で一番多いです。信頼性が高いことと、なによりビットコインの取引手数料が日本で一番安いので初心者にも安心な取引所なのです。また「Zaifコイン積立」という積立投資のサービスもあるので初心者であればこれを利用するという方法もあります。
中級者:QUOINEX+DMM Bitcoin+Zaif
仮想通貨の取引に慣れてくるとレバレッジをきかせた取引にチャレンジしたくなります。レバレッジ取引ができて信頼性の高い取引所はこの3つです。
QUOINEXはアジア最大級の取引所です。アプリも使いやすくなりスマホからの取引も楽になりました。レバレッジ取引はビットコインの他にリップルやイーサリアムが対象で最大25倍で取引できます。
DMM BitcoinはDMMグループが運営する取引所なので信頼性が高いです。アルトコインのレバレッジ取引が最大5倍のレバレッジをかけて取引ができます。リップルやネムなどの7種類の通貨に対応しています。
Zaifにはアルトコインの取引者売買ができたり、Zaifでしか買えない独自トークンがあったりと手数料のやすさや積立投資以外の魅力があります。
レバレッジ:DMM Bitcoin+BitFlyer
本格的にレバレッジ取引をしたいのであればこの2つの取引所の組み合わせがいいでしょう。
DMM Bitcoinはアルトコインのレバレッジの取引に国内で雄一対応している取引所です。現物取引はビットコインとイーサリアムにしか対応していないのでレバレッジ取引をしたいときに適している取引所です。
BitFlyerは世界一のセキュリティを誇り、ハッキングがあったときにも補償をしてくれます。bitFlyer Ligtningというサービスでレバレッジをかけた売買を本格的に行うことができます。
仮想通貨の取引所の使い分けのまとめ
仮想通貨の取引所は小心者であっても1つに固定せず最低3つの取引所で取引をするのがお勧めです。デメリットもあるのですが、それよりもメリットの方が多く、もしものときの資産損失を防ぐことができます。また、取引所によって特徴があるので、自分がしたい売買を取引所を使い分けてするようにしましょう。そうすることで資産運用が成功する確率が高くなります。