投資にはリスク管理を行う意味で資産を分散させてさまざまな金融商品に投資を行う、ポートフォリオと呼ばれる投資方法があることをご存知の方は多いと思います。
仮想通貨取引において、ポートフォリオを検討する際には、どのような仮想通貨の銘柄をどの位の数で保有すれば良いのでしょうか。最近、認知度が上がってきた仮想通貨ですが、正直、どのようにポートフォリオを組めば良いのかわからない方も多いでしょう。
初心者の方にもわかりやすく説明をしていきたいと思いますので、参考にしてみてください。
仮想通貨取引所でのポートフォリオの基礎知識
仮想通貨取引で自己資産リスクから守るため、資産を分散させ、さまざまな仮想通貨の保有を考えている方は多いと思います。仮想通貨は値動きが激しいため、どの銘柄をどの程度のバランスで保有するべきであるのかわからない方がほとんどでしょう。
そこで、仮想通貨のポートフォリオの基本的な知識を解説していきますので、参考にしていただければと思います。
そもそもポートフォリオって何なの?
ポートフォリオとは、あらゆるリスクに備えてあらゆる金融資産に投資を行い、分散投資を行うことでリスクを分散させている状態を指します。
仮想通貨では、さまざまな仮想通貨を保有している状態のことであり、さまざまな種類の仮想通貨をバランスを考えながら保有することが大切となり、リスクを分散させることにつながります。
仮想通貨のポートフォリオは攻めと守り
仮想通貨取引でのポートフォリオと呼ばれる分散投資方法には、攻めのスタイルのポートフォリオと守りのスタイルといったポートフォリオと、2つの投資方法があります。
攻めのスタイルのポートフォリオは、資産を増やすことを目的としたものであり、守りのスタイルのポートフォリオは、資産を守ることを目的としたものです。
ポートフォリオの組む際には、攻めと守りを考えながらベストな仮想通貨の組み合わせを覚えておくことで、大切な資産を失ってしまうリスクを回避できるようになり、大切な資産を守ることにつながります。
仮想通貨の攻めのポートフォリオの説明と提案
仮想通貨には攻めのスタイルのポートフォリオならではの仮想通貨の組み合わせ方法があります。攻めのスタイルのポートフォリオとは、どのような組み合わせ方法で仮想通貨を保有することなのでしょうか。
攻めのスタイルのポートフォリオの組み合わせ方法として一般的な例を交えながら説明していきたいと思います。自分の投資スタイルに合っているか、確認しながら読みすすめてみてください。
攻めは利益重視のポートフォリオのこと
仮想通貨取引での攻めと呼ばれるポートフォリオのスタイルは、利益を得ることだけを目的とした仮想通貨の組み合わせのことを表します。利益重視でポートフォリオを組むため、価格が上がった際には大きな利益を期待できますが、価格が下がってしまった際にはそれだけの損益を負ってしまうことになってしまいます。
リスクは大きくなりますが、ある銘柄に集中してそれだけに投資を行う方法は、大きな利益を狙う攻めのポートフォリオといえるでしょう。
利益を増やすためのポートフォリオの例
利益を増やすための攻めのスタイルのポートフォリオの一例を挙げると、仮想通貨の時価総額が100位以下のアルトコインをいくつかポートフォリオに組み込む方法です。
時価総額が低いアルトコインほど大きな価格の上昇を期待できます。ですが、値下がりすることもあるため、大きなリスクを伴う可能性がありますが、攻めを重視し、また、利益を重視したポートフォリオの組み合わせ方法としてはおすすめといえる組み合わせ方法でしょう。
アップデートなどイベントを控えた銘柄を狙う
アップデートなどといったイベントを控えている銘柄は、イベント前まで価格が上がる傾向があります。さまざまなサイトでイベントが控えている仮想通貨の銘柄を予めチェックしておき、ポートフォリオに組み込み、価格が上がったタイミングを見計らって売ると利益を得やすくなります。
ポートフォリオの組み合わせを考える際は、保有している仮想通貨や、それに関連する情報を逐一チェックすると良いでしょう。
利益が大きいとリスクも高いということを頭に入れておく
利益を最重視した攻めのスタイルのポートフォリオを組む方法は、時価総額が低い仮想通貨を多く保有することであり、大きな利益を見込める反面、大きなリスクを抱えていることになります。
保有している仮想通貨についての情報や、それらに関連する情報を常にチェックすることが大切です。また、仮想通貨取引に慣れるまでは、少額から攻めたスタイルのポートフォリオを組むことをおすすめします。
仮想通貨の守りのポートフォリオの説明と提案
攻めのポートフォリオとは真逆の意味で、守りのポートフォリオと呼ばれるポートフォリオの組み方があります。守りのポートフォリオとは、具体的にどのようなバランスで組まれたポートフォリオなのでしょうか。このポートフォリオを組む意味や、具体的にポートフォリオの組み方を説明しながら、おすすめしたいポートフォリオのスタイルを提案したいと思います。
守りとは資産を減らさないためのポートフォリオのこと
守りに重点をおいたポートフォリオとは、資産を減らさないことを目的としています。仮想通貨取引市場では、ビットコインが取引の中心となっています。ビットコインの価格が上下すると、アルトコインも同じような値動きをする傾向にあります。
ビットコインで仮想通貨取引市場が成り立っているといっていいような状態ですので、守りのポートフォリオとはいかにビットコインを減らさないようにするかがポイントです。
やっぱり有名な銘柄・上位の銘柄を狙う
ビットコインを減らさないことを目的とした守りのポートフォリオでは、ビットコインと仮想通貨取引市場で有名な銘柄や、時価総額が上位にランクインしているアルトコインの比率を高めることをおすすめします。
ポートフォリオのメインをビットコインにすることで、ビットコインが減ってしまうリスクが低くなり、次に時価総額上位のアルトコインを保有することで、資産を減らすリスクを抑えることができるポートフォリオとなります。
ポートフォリオの種類をあまり増やさない
いくつもポートフォリオを組んでしまうと、保有している仮想通貨の情報をキャッチすることが難しくなります。仮想通貨取引では、最新の情報をキャッチすることができないと大きな利益を得ることは難しく、損益を出すリスクが高まってしまいます。
ある程度ポートフォリオの銘柄を絞ることで、大切な情報を逃すというミスを起こしにくくなります。
ほかの投資家のポートフォリオを参考にするのも良い
どのようにポートフォリオを組めばよいのかわからない時は、ほかの投資家のポートフォリオを参考にするのも一つの方法だといえるでしょう。
投資家の方々の仮想通貨に関しての知識は初心者の知識と比べものにならない程の知識があります。そして、情報収集力、さらには投資を長年やってきた経験があるため、投資家の方のポートフォリオは参考にするだけでも勉強になるほどの価値があるのではないのでしょうか。
仮想通貨のポートフォリオを管理するアプリ
仮想通貨のポートフォリオを行う場合、いくつもの取引所に口座を開設し、仮想通貨を保有することになると思います。ポートフォリオを管理するためには、それぞれの取引所のHPにアクセスし、自分の資産がどうなっているのか把握する必要があるため、管理するとなると結構大変です。
そこで、ポートフォリオを一括管理し、自分の総資産を一目で把握することが可能がアプリがリリースされていますので、紹介していきたいと思います。
Cryptofolio(クリプトフォリオ)
クリプトフォリオは、仮想通貨専用のポートフォリオを管理するアプリです。取引所ごとにいくつかの仮想通貨を保有している場合、それぞれの口座にどれだけの仮想通貨を保有しているのかを把握することは大変です。
このアプリを利用することで、保有している仮想通貨の総資産がどの位あるのか把握することができ、また、自分が行った仮想通貨の取引を記録できます。
CoinStats(コインスタッツ)
コインスタッツは、仮想通貨の時価総額ランキングを見ることができるCoinmarketcapと連携しているため、時価総額をチェックしながらポートフォリオを管理できるアプリです。
クリプトフォリオと同じように、自分が保有している仮想通貨を円グラフで表示できるため、一目で仮想通貨の保有比率がわかるようになっています。
また、時価総額1414位まで登録をすることができ、あまり有名でない仮想通貨をお気に入り登録をすることができ、いつでも登録した銘柄をチェックすることが可能です。
Blockfolio(ブロックフォリオ)
ブロックフォリオも、仮想通貨のポートフォリオ管理アプリとして人気が高くなっています。自分が保有している仮想通貨の資産を取引所ごとにチャートで見ることができ、自分の保有している総資産もチャートで確認できます。
また、自分が購入したいと考えている仮想通貨の購入希望金額や売却したいと考えている仮想通貨の希望金額をあらかじめ設定しておくことで、その設定した金額になった場合にアラームでお知らせしてくれる機能がついているため、買い時や売り時を逃すことがなくなり、大変便利です。
仮想通貨のポートフォリオのまとめ
仮想通貨のポートフォリオによる仮想通貨の運用方法を簡単に解説してきました。
大きな利益を期待して、自分の資産の大幅アップを考えるのであれば攻めのポートフォリオを組むことがベストでしょう。堅実に自分の資産を増やしていきたいのであれば、守りのポートフォリオで運用したほうがおすすめです。
大切な自己資産ですので、どちらのポートフォリオを組むのか慎重に検討を行い、自分に合った運用を行うようにしてください。