ネット証券会社最大手のSBI証券。
どのジャンルでも最大手というのはそれなりに信用がありますよね?!家電、例えばパソコンならこのメーカー、エアコンならこのメーカー、という具合に。
純粋に顧客が多いというだけでも凄いことです。人気がない、信用出来ない、そんなところに口座を開設しますか?
この記事では、そんなSBI証券の魅力とデメリットを紹介したいと思います。
何はともあれ「総合点」
冒頭でも書きましたが、最大手、つまり顧客が一番多いのは何故だと思います?
単に勧誘が上手だからという理由だけなら、はたまた口座を開設するとお得だからという理由だけなら、そういう勧誘やお得なキャンペーンはどこもやっています。
また、開設した時にお得というなら、休眠状態ならいざ知らず、開設してそのお得なものを手に入れれば口座を解約しても良いわけですから、こういう理由だけで顧客が一番多いとは言えませんよね?
答えは「総合点」なんです。個別的に見てここが秀でているというものがあっても、他がよそと比べてそれ以下なら「どうしてもここじゃないとダメ!」というものがないとダメでしょう?でもそれが分かるまで使いこなせるようになるにはある程度経験を積まなければなりません。
「秀でた才能がなければ使いこなすことが出来ない」というなら別、株式投資は天才じゃないと出来ないわけではありません(そして天才でも一歩間違えると地獄を見ます)。
車を例に出しましょう。車は免許取得、そしてそれからの実際の運転に特別な才能が必要というわけではないですよね?確かに免許を取得するには道交法や運転技術といった知識と経験が必要です。でもそれはある程度学んで経験すれば殆どの人が免許を取得出来ます。そして「本当に運転が上手」という人はいます。
だけど教習所では基本的に「真っ直ぐ、左右、バック」といった動作しか学びません。どんな道でもこれらの動作だけで実際走れるわけですが、仮免の状態で走る路上と取得して実際に走る道路は全く別物です。
仮に同じ道路だとしても、仮免や初心者マークの時は他のドライバーもそれが分かるし遠慮してくれたりするでしょうけど、運転する本人からすれば緊張の連続であって、何かあった時に免罪符になるわけではありません。
そんな時、安全性を確保する仕組みを多く取り入れた車なら良いですが、免許取得後に車を選ぶ時、やっぱり総合点で選びませんか?「ミッションの車だ」・「ギアは多い方(6速とか)が良い」とか考えます?ゆくゆくは自由に選ぶとしても、最初は総合力で判断しますよね?
相場も同じです。相場にお金を投じれば、誰もが平等です。初心者マークもないし、初心者だと分かっても遠慮してくれません。それどころかカモにされます。そして「ひとつ間違えれば命取り」なところは同じです。
総合点で見て一番分がある、それがSBI証券なのです。だからこそ、株を始めようとする人はSBI証券を申し込みます。ではその「総合点」とは何でしょうか?
SBI証券の「総合点が高い」中身
総合点が高いということは、色々なニーズに対応しているということです。
あれやりたい、これやりたいという時に、それに対応しているサービスがあるということは圧倒的に価値が高く、顧客満足度の高さの理由となります。
IPO・一般信用クロス・貸株・立会外分売・地方上場銘柄の売買などは全ての証券会社が対応しているわけではなく、最初は現物株をと思っても他の取引をやってみたいという時に証券会社を別にしなくても取引が出来るというのはとても魅力なのですね。
あなたに勧めるわけでは決してありませんが、一般論として初心者の頃は色々と手を出したくなるものなのです。そんな時にまた別の証券会社の口座をというのは面倒でしょう?
これらの売買を全てやる必要は当然ありませんが、この中で特筆すべきなのはPTSですPTSとは「夜間取引が可能になるシステム」と理解してもらって構いません。
『時間のないサラリーマンでも出来る!手軽さと正確さを兼ね備えた株式投資法』で書きましたが、サラリーマンは時間に拘束されます。普通の9:00~11:30・12:30~15:00の東京証券取引所の取引とは違いますが、
- 証券取引所の取扱い時間外でも取引が出来る
- 証券取引所で取引する手数料より安い
というのが特徴であり、サラリーマンには大変好都合なのです。
そしてこのPTSが利用出来るのはSBI証券しかないのです。以前はマネックス証券やカブドットコム証券でもPTSがありましたがサービスが終了しました。楽天証券はサービス休止中です。
SBI証券のPTSは、
- 8:20~16:00
- 19:00~23:59
です(現在停止中ですが24:30~26:00というのもありました)。
この時間帯に取引が出来るということがサラリーマンにとっていかに大きいかは、あなたがサラリーマンならここで書くまでもないですよね?!そしてPTSが(現時点で)SBI証券しかないという状況では、必然的に「夜間取引したい!→SBI証券」となるのです。
他にも、SBI証券のPCサイトは非常に見やすくなっています。口座やポートフォリオの状況がクリックひとつですぐに見られ、操作性が良いのです。
ポートフォリオの確認は重要です。現状を把握するだけでなく、そこから余力を判断してポートフォリオを組み直したり、自分の戦略を実践したりしていく上で必要となるからです。どれだけ優れた戦略や戦術を持っていても、そこに投じるお金がないと意味がないですからね!
こういう細かい作り込みというのはとても重要です。
最初からこれだけというのならその有難味は中々分からないものですが、他のと比べると痛感したりします。ここをクリックして次は……とか、ここをマウスオーバーして次は、なんてやっているとそれが煩わしくなるのですね。
デメリットはシステムの不安定性
『証券会社の選び方!初心者が気をつけたい7つのポイント』で書きましたが、SBI証券はシステムが不安定になる時があります。暴騰や暴落時に注文が多発して、その処理が追い付かない時に不安定になります。
ログインし難い状況になったりします。
システムが動いていたとしても自分がログイン出来なければ売買出来ません。まだ何も売買していないのなら「チャンスを逃した」で済みますが、保有している銘柄の決済をしたい時にログイン出来ない時はとても怖いですよね?
その状況が自分の利益をどんどん伸ばしているのなら良いですがその逆だとここで書くまでもありません。
このシステムの不安定性が総合点で見て一番だとしても、決して看過出来ない部分です。
まとめ
他にも、『ネットで副収入!株式投資は副業禁止のサラリーマンでもOK?』にあるように住信SBIネット銀行との連携が優れていることも挙げられますね。
総合点で見て一番というのは間違いないでしょう。
「それって無難なものばかり集めたのでしょう?」と反論されそうですが、PTSを筆頭にSBI証券だけしか出来ない、あるいは色々な取引がひとつの証券会社で完結するという意味では決して「無難なものの寄せ集め」で総合点がと言っているわけではないことを分かって頂けると思います。
デメリットはどうしてもシステムの安定性になってしまいますね。この辺が改善されるともっと顧客満足度が上がるのですけどね。
あなたがもしSBI証券で口座を開設したのなら、ここで書いたことについてどう反応されるでしょうか……同じ感想?違う感想?どんな受け止め方であれ、あなたの投資の晴々しいスタートになることを祈っています。