カルダノ・エイダコインは、当初オンラインカジノ用の仮想通貨(チップ)として開発されたものでしたが、途中でさまざまな用途に使えるように機能を追加・変更するという歴史を持っている仮想通貨です。カルダノ・エイダコインはどのような仮想通貨なのか、また価格上昇の理由と今後どのようになっていくのか、を説明します。
まずはカルダノ・エイダコインの基礎と特徴を知る!
カルダノ・エイダコインの基本的な情報と特徴を見てみましょう。
カルダノ・エイダコインはオンラインカジノのチップ
カルダノとはオンラインカジノ用のプラットフォームのことです。このプラットフォーム内で使われるコインをADA(エイダ)コインと言います。ADAコインは、仮想通貨の第一人者とも言われる、イーサリアムを開発したチャールズ・ホスキンソン氏が手掛けている仮想通貨です。
本来は、カルダノ・エイダコインは2016年12月に公開予定でした。しかし、長い延期期間を乗り越えて、2017年9月29日にようやく一般公開にこぎつけ、10月2日に取引所での売買が始まりました。
通貨名はADA(エイダ)コイン、略称はADA、発行枚数は450億ADA(ただし、流通枚数は320億ADA)です。また、時価総額は468,213百万円で、第8位のランキングとなっています(2018年6月16日)。
カルダノ・エイダコインには3つの組織が関わっています。カルダノ・エイダコインの運営や管理を担っているのがカルダノ財団、IOHK(Input Output HongKong)はカルダノ・エイダコインの技術的な開発を担当しており、カルダノプラットフォームの利用をベンチャー企業などに対して営業をしているのがEmurgo(エマーゴ)、というふうに分担しています。
スマートコントラクトというブロックチェーン技術を採用
カルダノ・エイダコインはPlutusというスマートコントラクトに特徴があります。スマートコントラクトとは、契約条件と契約内容をブロックチェーン上に記述できる仕組みで、高度な契約内容の管理に向いている技術です。
Plutusはイーサリアムのスマートコントラクト技術を応用したもので、複雑な契約も瞬間的に格納・管理することができる付加価値の高いスマートコントラクトであると言うことができます。このスマートコントラクトの機能を備えたカルダノ・エイダコインには、仮想通貨の投資家をはじめ多くの人から注目が集まっているのです。
なぜカルダノ・エイダコインは価格が上がったのか?
カルダノ・エイダコインは時価総額でベスト10に入るまで成長しましたが、価格が上昇した理由について説明しましょう。
ブロックチェーン技術を使う事で公平で公正だから
カルダノ・エイダコインにはブロックチェーン技術が利用されています。カルダノ・エイダコインの運営はカルダノ財団が行っていますが、誰でも公平かつ公正に使うことができる技術をベースにしていることで恣意性が入り込む余地のない仮想通貨となっています。
安心してオンラインカジノで遊べるから人気が出た
カジノではお店側が勝つように仕組まれているのが当たり前になっているようです。そうでなければ、あんなにたくさんラスベガスやマカオにカジノが乱立することはないでしょう。そこにはカジノ側の思惑が入り込む余地があるのです。
しかし、カルダノ・エイダコインを使ったオンラインカジノでは、カジノ側の思惑を排除して、あくまで利用者が安心して遊べる仕組みを整えたことで人気が出た、と言えます。安心してギャンブルができることを望んでいる人がたくさんいたことの証明かもしれません。
様々なオンラインゲームを作る事ができる
カルダノ・エイダコインのプラットフォームを利用するといろいろな種類のオンラインゲームを作ることが可能です。プラットフォームの柔軟性と拡張性に高い評価があるが故に、カルダノ・エイダコインにも高評価が集まり、値段が上がったと考えられます。
ゲームに勝てばお金が入るから人気が出た
カルダノ・エイダコインを利用したゲームでは、ゲームに勝つとカルダノ・エイダコインを手に入れることができるものがあります。資金を使うことなく、カルダノ・エイダコインを増やすことができるので、人気は高くなります。
なぜカルダノ・エイダコインは詐欺だと言われたのか?
しかし、カルダノ・エイダコインで上場する前には詐欺だと言われていた時期がありました。なぜでしょうか。
最低購入価格が10万円以上だったから
カルダノ・エイダコインを購入する時の最低価格が10万円以上となっており、実態がないのに資金を集めるような詐欺プロジェクトではないかと疑われました。確かに他の仮想通貨と比べると、高い最低購入価格で、疑いの目が向けられていたことは事実です。
マルチ商法のような胡散臭さがあったから
オンラインカジノ用の仮想通貨、という点も影響したのかもしれませんが、マルチ商法まがいの胡散臭さがカルダノ・エイダコインにはまとわりついていました。
なかなか公開されず延期が続いていたから
詐欺だと思われていた最大の理由は、公開時期の延期が続いたことです。期待が大きかったからこそ、延期のニュースに落胆する人も多く、次第に詐欺ではないかとの声が大きくなっていったようです。
カルダノ・エイダコインの今後と将来性
カルダノ・エイダコインは無事に上場して、世界8位の時価総額を誇る仮想通貨にまで成長しました。今後のカルダノ・エイダコインはどうなっていくのでしょうか。
世界中の人が同じオンラインカジノでプレイできる
カジノで遊ぶにはその場所まで出かけなければいけないことが当たり前でしたが、その場でコンピューターを使って、世界のどこにいても、全員が同じオンラインでカジノを楽しめるようになります。交通費や宿泊費もかからず、純粋にカジノでの勝負にのみ投資することができるようになるのです。
カジノ以外のオンラインゲームで遊ぶ事ができるようになる
オンラインゲームはカジノに限りません。カルダノ・エイダコインのプラットフォームを利用すればさまざまなタイプのオンラインゲームを開発することが可能です。それらのオンラインゲームで世界中の人が遊べる世界は壮観ではありませんか。
遊んで儲ける事ができるかもしれないので人気が上がる
前述したように、ゲームで勝つと無料でカルダノ・エイダコインをもらえる可能性があります。簡単に言うとゲームで遊んでいるのに、仮想通貨の資産が増えることがある、ということです。これは多くの人の注目が集まるのではないでしょうか。
これらの理由で利用者が増えカルダノ・エイダコインは将来性がある
上記のように、カルダノ・エイダコインに人気が集まる理由はたくさんあります。今後、利用者がもっとたくさん増えることにより、カルダノ・エイダコインの価格はもっと上昇するかもしれません。
カルダノ・エイダコインを扱う取引所は?
カルダノ・エイダコインは日本国内の仮想通貨取引所では取り扱っていません。カルダノ・エイダコインを取り扱っている仮想通貨取引所を紹介します。
Binance
Binanceは中国の世界最大の仮想通貨取引所で、カルダノ・エイダコインをはじめ数多くの仮想通貨を取り扱っています。手数料は0.1%と格安の設定です。
Bittrex
Bittrexは米国の仮想通貨取引所です。取引手数料は0.25%と少し高めです。
Gate.io
Gate.ioは香港の仮想通貨取引所です。取引手数料は0.2%となっています。
Huobi
Huobiはも香港の仮想通貨取引所です、取引手数料もGate.ioと同じく0.2%ですが、Huobiが発行するトークン(HT)で支払うと半額の0.1%になります。
Upbit
Upbitは韓国の仮想通貨取引所です。韓のウォン建の期間限定の取引手数料は0.05%です。