資産運用や投資を考え、証券会社や仮想通貨など調べると「ゴールドマンサックス」という名を目にします。ゴールドマンサックスがすごい!ことはわかってもどのようにすごいのかはよくわからない、詳しい人に効いても専門用語が多くわからない、なんてことはないでしょうか。
今回はゴールドマンサックスを中心に仮想通貨のことや最新のニュースをわかりやすく紹介します。
誰でもわかるゴールドマン・サックスってなに?
ゴールドマンサックスはアメリカの歴史ある金融機関です。1869年に創業されました。日本の明治維新が1868年のため、とても古くからある金融機関ということがわかります。
日本にも東京六本木に支部として「ゴールドマン・サックス証券株式会社」「ゴールドマン・サックス・アセットマネジメント株式会社」があり、投資や資産運用、不動産、人材などのサービスの提供をしています。
アメリカニューヨークに本社があるブローカー
1896年にニューヨーク証券取引所に参入してから会社買収などでどんどん大きくなったゴールドマンサックスの本社はニューヨークにあります。ニューヨークは世界の名だたる金融機関が集まっているウォール街があり、ゴールドマンサックスも世界の中心の金融機関のひとつです。
ゴールドマンサックスはブローカー(仲買人)として大きくなり、1896年はシアーズという会社を買収して株式公開をして利益を得ています。日本でもディズニーランド近くの新浦安オリエンタルホテルなどを買収し、様々な会社の投資や経営に人材を派遣したりサポートしています。
政治にも絶大な影響力のある世界最高の投資銀行である
投資銀行とは普段私達が利用する銀行とは違い、法人を相手にしています。ゴールドマンサックスはアメリカでもトップクラスの投資銀行です。経済を動かしている大きな力で、政治もゴールドマンサックスの動きは無視できません。
実際にアメリカの財務大臣の出身会社がゴールドマンサックスということも多く、そこからもゴールドマンサックスが政治に影響力があることがわかります。
仮想通貨とゴールドマン・サックスの参入と今後の可能性
仮想通貨は国での貨幣としての保証があるわけではなく、ネットワーク上で有効になるデジタル通貨のため、信頼度が低いとされていました。
そこに仮想通貨でのネットワーク外のものの購入が可能になったり、それについて投資をはじめ、ビットコインのような有名な仮想通貨も取引されるようになりました。その仮想通貨に歴史あるゴールドマンサックスが参入するということは大きな話題となりました。
ビットコインは詐欺ではないと発表した事で富裕層が注目
2018年5月にゴールドマンサックスは仮想通貨の広がりや取引の拡大をみて、顧客が仮想通貨の取引を希望するなら対応しようという考えを表しました。
特にビットコインに言及し、「ビットコインは詐欺ではない」という趣旨のコメントをだして、高リスクに注意しながらも取引を行うことを決定しました。これにより、アメリカの富裕層のビットコインへの注目が集まっています。
ビットコインの取引が増える予想でバブルの可能性が浮上
2018年はじめに大幅な下落をしたビットコインですが、世界のゴールドマンサックスが取引を行うことから、信頼度がアップし始めています。昨年のような、ビットコインバブルが再び来るのでは?と予想されています。
ビットコインの価値が上がり値上がりが予想される
老舗のゴールドマンサックスが参入することによって、今までリスクを恐れていた富裕層も注目し始めています。世界中でも仮想通貨で認知度の高いビットコインです。仮想通貨の取引ならまずはビットコインで、と考えることも多くなり、価値が高くなることが期待されています。
仮想通貨が世界共通貨幣になる可能性がある
仮想通貨はお金に大切な流動性があり、また電子決済では非常に便利な通貨です。また世界共通に使えるため、海外送金もスムーズです。仮想通貨は新しい形の世界共通通貨になるのでは、と注目されています。
ゴールドマン・サックスが注目する仮想通貨はビットコイン?
ゴールドマンサックスが参入する仮想通貨はビットコインだけでしょうか。現在、1500以上あるといわれる仮想通貨でゴールドマンサックスは何に注目しているのでしょうか?
ビットコインが共通通貨になるとは考えていない可能性がある
ゴールドマンサックスが「ビットコインは詐欺ではない」とコメントしたことで、ビットコインへの信頼がついた、のではなくコメントは続きます。
ゴールドマンサックスはビットコインが新しい通貨として世界を作り変えるほどのものと確信しているわけではない、と不安を持っている人が多いことも認識しています。価格が変動しやすくリスクも大きいため先物取引から始めるなど、慎重に対応しているのがわかります。
アルトコインの現物取引にも注目が集まっている
アルトコインとはザックリ言うとビットコイン以外の仮想通貨です。ビットコインでは足りない部分を技術開発して作られたり、「代替通貨」という意味を持ちます。
Googleがリップル(XRP)に投資したりと多くの企業も注目しています。現在アルトコインは1500種類以上あるといわれています。
元ゴールドマンサックスの社長が、今後世界の中心となる仮想通貨はビットコイン以外の通貨の可能性がある、ともコメントしています。そのためアルトコインの取引にも注目されています。
ゴールドマン・サックスがビットコインに対する意見
そのほかにビットコインに対してどのような意見を持っているのでしょうか。ビットコインといえば、その取引や価値を保つためのブロックチェーン、それが正しいことを証明するマイニングがあります。
それぞれについての意見をみていきましょう。
マイニングに膨大な電力を必要とするに否定的である
ビットコインがここまでの広がりをみせたのは、ブロックチェーンという暗号技術を組み合わせて作った取引台帳(分散型台帳)があるからです。この取引台帳の正しさをキープするための暗号が多くの計算解析を必要とするものになっています。この暗号解析をマイニングといいます。
ビットコインは世界的にも有名な仮想通貨のため、マイニングも複雑になり、暗号解析の計算が高性能なPCで計算を繰り返す必要があり、電力の消費が膨大になっています。
マイニングによる電力の膨大な消費はビットコインの問題のひとつと考えられ、世界的な仮想通貨になるためには電力の消費を減らすことが大切、と考えられています。
ブロックチェーン技術そのものには肯定的である
今まで通貨は国や大きな組織が間に入ってその価値を保証することによって価値あるお金として使うことができていました。仮想通貨はブロックチェーンという暗号による正しい台帳があるため、価値の保証ができている仕組みになっています。
このため、取引や送金がとてもスムーズになり、各国で使える通貨に変換する必要もなく、世界共通の通貨としての期待も膨らみます。ブロックチェーンの技術は今までの価値のあり方を変える、これからより発展していく技術と考えられています。
ゴールドマン・サックスの名前での詐欺のニュース概要
ゴールドマンサックスがビットコインの取引を検討するだけでも経済的に影響のあるニュースです。ゴールドマンサックスはそれだけ歴史と実績のある投資や証券の金融機関なので、関わっていると安心感を感じてしまう心理を悪用する詐欺の話がニュースとなっています。
ゴールドマン・サックスの名で投資勧誘
元ゴールドマンサックスの関係者が確実に値上がりする仮想通貨の投資を紹介したサイトがあります。ゴールドマンサックスの金融商品でもなく、その関係者が関わっている仮想通貨の投資話なので非常に怪しいものです。
しかし、ゴールドマンサックスでの経験や取引した実力などを強調して投資初心者には安心感のある魅力的な投資話になっています。
実際に被害に遭った人は警察や日本証券業協会へ連絡する
このような投資話にゴールドマンサックスはまったく関係ないことを表明し注意喚起をゴールドマンサックス(日本法人)が行っています。
もし投資話に乗ってしまい被害に合った場合は警察または日本証券業協会の被害帽子コールセンター(0120-344-999)に連絡と相談をしてください。
またゴールドマンサックス絡みの投資話で不安を覚えたらゴールドマンサックス(代表:03-6437-1000)に問い合わせも可能です。ゴールドマンサックスの名を使った詐欺にだまされないようにしましょう。