仮想通貨「Monoeci」とは?
「Monoeci(モナココイン)」は、モナコによるモナコのための仮想通貨です。日常生活の中でも仮想通貨を使えるように、モナコという国単位での普及をめざしています。
仮想通貨Monoeciの通貨単位は「CMCC」と表記されます。
※現在カード決済での利用を目的とした仮想通貨Monaco(モナコ/MCO)や、2チャンネル発祥の国産仮想通貨monacoin(モナコイン/MONA)など、似たような名称のアルトコインもあるため、購入する際には細心の注意が必要です。
MonacoCoinという通貨だったがMonoeciに変更された
「Monoeci」は、もともとは「MonacoCoin(モナココイン)」という名前でしたが、モナコの国が行っているプロジェクトと誤解されてしまう恐れがあるため、2018年に現在の名称に変更されています。この際、ウォレットやロゴなども同時にリニューアル。通貨の基本的な部分の変更はありませんでした。
仮想通貨「Monoeci」の特徴について
モナコで普及している仮想通貨
仮想通貨「Monoeci」の目標は、モナコ公国と連携することで日常の生活の中で使ってもらえるようになること。国家ぐるみで行っているプロジェクトではありません。
ただ、2017年12月21日に「ブロックチェーンと仮想通貨に関する法律」が提案されたとの情報もあり、国からこの仮想通貨はサポートを受けていることは間違いありません。そのため、マイナーコインではありますが信頼性が高く、今後さらに普及していくことが期待されます。
実際にMonoeciは2017年8月28日の取引開始後の値段を下回ったことがありません。公開1か月後に10倍以上も価格が上昇しているなど、順調に普及されています。その後一時180倍以上の高値を付けましたが、その後急落。現在の相場は一旦落ちついた状態となっています。
DASH COREが基盤となっている仮想通貨
Monoeciは、DASH(ダッシュ)COREのアルトコインの仕組みを元に作られています。DASHは以前Darkcoin(ダークコイン)と呼ばれていた仮想通貨です。2018年現在1,400種類を超えるアルトコインの中でも高い人気を誇っています。
その最も大きな特徴は「誰が誰に送金したのか」ということがわからない、匿名性を持っていること。これを「プライベートセンド」「コインミキシング」といい、SHIELD等の匿名性の高い仮想通貨でも使われており、世界でも注目が集まっています。またX11というハッシュアルゴリズムを採用することで、高いセキュリティレベルを誇っていることも特徴です。
更にビットコインで最短10分かかる承認が、DASHでは約1秒未満で完了(公式サイトより)するなど、決済速度が速いのも魅力のひとつ。そのためアメリカでは自動販売機でジュースがDASHで購入することが出来たり、Apple Storeにウォレットアプリを承認させたりするなど、その実用性の高さも特徴です。さらにDASHは世界で現在30%のシェアを誇っている、「Lamassu」というATM運営会社と提携を結んでいます。
これらDASHの特徴をMonoeciも備えているのは、実際の日常生活でも使いやすいデジタル通貨にすることが意識されているためです。
将来モナコで主流の通貨になると言われている
セキュリティが高く、誰がどのお店で何を購入したのかわからない匿名性、そして一瞬で決済ができる速さは、個人間あるいは個人対お店での取引も可能にしました。これらMonoeciの特徴から、フランスの公国モナコでは、将来日常生活において主流の通貨になるのではないかと言われています。
これはモナコで使用されているユーロ(欧州単一通貨)が2010年の欧州ソブリン危機をきっかけに、存続を危ぶむ声があがっていることも一因となっていると推測されます。
当時のギリシャがユーロに加入するための条件を満たすため粉飾決済を行っており、それが発覚したことによる国債価格と株価が急落。その後財政赤字を解消するためにドイツをはじめとするEUの加盟国が緊急財政支援を決定します。
その後改めて各国の財政状況を確認した結果、オーストリアやハンガリーでも財政赤字が隠されていたことが判明。この間リーマンショックの影響が残っていたこともあって、世界経済が失速することになりました。これらのことから、富裕層の多いモナコで資産を守る1つの方法として、仮想通貨が選ばれたとしても不思議ではありません。
マスターノードの設定しマイニング同様に一定のコイン報酬がある
Monoeciは仮想通貨の取引機能を手伝う役割を持つ、「マスターノード」を設置することが可能です。マスターノードを設置するとは、専用のウォレットにMonoeciを保管し、そのウォレットアプリをパソコン上で起動したままにしておくことをいいます。
マスターノードを建てるには、通貨ごとにある一定額コインを所有する必要があります。その条件はMonoeciの場合1,000MCC以上(約30万円相当)を所有すること。この通貨以外にも、DASHやTRIG(トリガー)等のアルトコインの一部でも設置することができます。
そしてマスターノードを設置し動かすことで、マイニングと同様に一定額のコインが報酬としてもらえます。マイニングとは「採掘」とも呼ばれており、簡単に言うと新しくコインを発行する際に行われる追記作業のことです。
これは世界中のマイナー(マイニングを行う人)が10分ごとにレース形式で行っています。作業を手伝ってもらって、全てのコインの今後の発展・維持に貢献してくれたことへの「お礼」の意味合いも含まれています。
Monoeciの場合、プライベート送金や即時送金といった取引を行います。マスターノードは複数建てることが出来るため、資産に余裕がある方はいくつか建てておくとよいでしょう。
しかし他の仮想通貨と比較して、Monoeciのマスターノードを建てるのは少し難易度が高めです。そのため急激な価格の上昇が抑えられているという側面もあります。また2018年の初旬にはマスターノードの報酬を、これまでの1日約4~6xmcc(200円~300円程度)からさらに増やすというアナウンスが報告がありました。そのため今後の価格上昇が期待されています。
「Monoeci」の取引ができる仮想通貨取引所について
Monoeciの取引ができる仮想通貨取引所はCryptopia(クリプトピア)とCoinExchange(コインエクスチェンジ)の2か所があります。Monoeciの単体でみると、Cryptopiaの方が取引高が多くなっています。
それぞれ海外の取引所の為、日本円で購入することができません。そのため日本の仮想通貨取引所で一旦口座を作ってビットコインを購入する必要があります。その後CryptopiaあるいはCoinExchangeでアカウントを作成し、ビットコインをその海外取引所に送金。その後XMCCを購入したあとは、ハッキングされない様にウォレットに送っておくとよいでしょう。
Cryptopiaで取引ができる
Cryptopia(クリプトピア)は海外の取引所で、その登録は登録名やメールアドレス、そしてパスワードを2回入力するだけでとても簡単です。しかし二段階認証の設定を行って、セキュリティを強化しておくことをオススメします。
CoinExchangeで取引ができる
CoinExchange(コインエクスチェンジ)は約500種類の仮想通貨を取り扱う海外の取引所です。運転免許証などの本人確認書類の提出が不要で、気軽にはじめることができます。登録にはメールアドレス、ユーザー名、パスワードを2回入力すると、CoinExchangeからメールが届きます。
しかし携帯のキャリアメールやプロバイダのメールアドレスの場合、届かなかったり弾かれてしまう為注意が必要です。そのため不都合が起きにくいGmail等のフリーメールでの登録をおすすめします。
仮想通貨「Monoeci」の将来性と資産運用の可能性について
モナコの地域通貨になる予定なので将来性は高い
仮想通貨Monoeciは、モナコ公国のサポートを受けており、資産を多く所有する富裕層の方が日常生活において頻繁に利用することによって、主流の硬貨になっていく可能性が高いです。そのため将来性が高く、今後の動向が楽しみな通貨といえるでしょう。
仮想通貨取引所「Monoeci」の評判・口コミ
一定量の保有で報酬が受けられる
Monoeciでマスターノードを作成すると、2017年度末の段階で1日200円~400円の報酬が得られます。もし仮に10個マスターノードを設置した場合、毎月6万円~12万円の安定した報酬が貰える計算になります。ただし、Monoeciコイン自体の価格が下がっては意味がありません。相場を確認しながら損をしないよう、タイミングを良く見て投資を行うことが大切です。
一定量のコインの保有をするのが難しい
マスターノードを建てる為には必要な条件である、1,000XMCC以上(約30万円)もの金額が必要となります。DASHの場合はさらに1,000DASH(約7,500万円)とさらに高額です。例え一度はマスターノードが建てられたとしても、それを維持していくのは難しいでしょう。
そのためMonoeciの価格が上がる前のタイミングで、通常の売買の他にマスターノードでの投資を行うことをオススメします。そうすることで万が一価格が暴落したとしても、大きなリスクを負うことがありません。またマスターノードは「利息」の側面が大きいため、長期での投資を行うことも念頭に入れておくことが大切です。
ある程度の知識が必要になる
マスターノードを建てるのはもちろんですが、全て海外の仮想通貨取引所での取引となる通貨が多いため、ある程度の知識が必要です。しかし、今後Monoeciの価値が上がって日本の仮想通貨通貨取引所でも取り扱う様になれば、少しは取引がしやすくなるかもしれません。まだ出来たばかりの通貨のため、今後の動きが注目されます。