仮想通貨取引所「BINANCE」とは?
BINANCE(バイナンス)とは、本店を上海、本拠地を香港に置く世界最大規模の仮想通貨取引所です。
つい先日本拠地をマルタ島に移すと発表がありましたが、これは日本の金融庁や香港の証券取引委員会から警告を受けたタイミングと合致していることから、厳しい規制を嫌ってマルタ島に本社を移転する意向と見られています。
BINANCEは仮想通貨の取扱種類が多く、以下のような100種類以上の仮想通貨(50音順)を上場させています(2018年3月4日現在)。
- Cardano(ADA)
- AdEx(ADX)
- AION(AION)
- Amber(AMB)
- AppCoins(APPC)
- Ark(ARK)
- Aeron(ARN)
- AirSwap(AST)
- Basic Attention Token(BAT)
- Bitcoin Cash(BCC)
- Bitcoin Diamond(BCD)
- BlockMason CreditProtocol(BCPT)
- BCX(BCX)
- Binance(BNB)
- Bancor(BNT)
- ETHOS(BQX)
- Bread(BRD)
- Bitcoin(BTC)
- BitcoinGold(BTG)
- Bytom(BTM)
- BitShares(BTS)
- CoinDash(CDT)
- CyberMiles(CMT)
- Cindicator(CND)
- Centra(CTR)
- Dash(DASH)
- DigixDAO(DGD)
- Agrello(DLT)
- dirstricOx(DNT)
- Eidoo(EDO)
- aelf(ELF)
- Enigma(ENG)
- EnjinCoin(ENJ)
- EOS(EOS)
- Ethereum Classic(ETC)
- ETF(ETF)
- Ethereum(ETH)
- Everex(EVX)
- Etherparty(FUEL)
- FunFair(FUN)
- NeoGas(GAS)
- Genesis Vision(GVT)
- GXShares(GXS)
- HealthCare Chain(HCC)
- Hshare(HSR)
- ICONOMI(ICN)
- ICON(ICX)
- MIOTA(IOTA)
- Komodo(KMD)
- KyberNetwork(KNC)
- Ethlend(LEND)
- ChainLink(LINK)
- LLToken(LLT)
- loopring(LRC)
- Lisk(LSK)
- Litecoin(LTC)
- Lunyr(LUN)
- Decentraland(MANA)
- MONACO(MCO)
- Moeda Loyalty Points(MDA)
- Modum(MOD)
- Monetha(MTH)
- Metal(MTL)
- NAV(NAV)
- Neblio(NEBL)
- NEO(NEO)
- Nuls(NULS)
- openANX(OAX)
- OMG(OMG)
- Simple Token(OST)
- Po et(POE)
- PowerLedger(POWR)
- Populous(PPT)
- Quantstamp(QSP)
- Qtum(QTUM)
- Ripio Credit Network(RCN)
- Raiden Network Token(RDN)
- Request Network(REQ)
- Salt(SALT)
- Super Bitcoin(SBTC)
- SingularDTV(SNGLS)
- SONM(SNM)
- Status(SNT)
- Storj(STORJ)
- Stratis(STRAT)
- Substratum(SUB)
- Time New Bank(TNB)
- Tierion(TNT)
- Triggers(TRIG)
- TRON(TRX)
- TetherUS(USDT)
- VeChain(VEN)
- Viberate(VIB)
- WaBi(WABI)
- Waves(WAVES)
- WINGS(WINGS)
- WaltonCoin(WTC)
- Stellar Lumens(XLM)
- Monero(XMR)
- Ripple(XRP)
- Verge(XVG)
- Zcoin(XZC)
- YOYOW(YOYO)
- Zcash(ZEC)
- ZRX(ZRX)
仮想通貨取引所「BINANCE」の特徴について
それではBINANCEはどのような特徴を持つ仮想通貨取引所なのでしょうか。
BINANCEは中国の取引所
前述したようにBINANCEは中国の取引所です。BINANCEのCEOは中国の大手仮想通貨取引所のOK CoinでCTOを務めていたChangpeng Zhao氏です。
仮想通貨取引が盛んな中国(香港)をビジネスの拠点にして、そこから日本や東南アジアなどへの展開を目論んでいたようです。しかし中国の仮想通貨に対する規制はどんどん厳しくなっており、中国当局の動向次第では(香港とは言え)取引が難しくなる可能性も生じています。
また、有望市場と考えていた日本も管理の厳格化が進められている(前述の金融庁の警告)ことから新たな戦略を進めていると考えられます。
開設から5か月で取引高が世界1位
BINANCEは2017年7月に設立されましたが、設立後たった5ヶ月で仮想通貨の取引高が世界1位になりました。
この急激な成長には以下のような理由がありました。
流動性が高い仮想通貨取引所
BINANCEは高い流動性を確保している取引所です。
ここで言う流動性とは、上場している仮想通貨がみな人気が高く、上場したばかりの仮想通貨にもキャンペーンなどを実施して取引しやすくしているような点を指しています。
BINANCEに上場する仮想通貨は、利用者の投票に基づいて決定されています。したがって、マイナーなアルトコイン(草コイン)の保有者にとっても、上場によって一攫千金の可能性を見出す可能性があります。
日本語に対応している
BINACEでは従来日本語でも取引対応をしていたのですが、2018年3月から日本語での対応を取りやめたようです。
突然日本語での表記がなくなったのは金融庁からの注意があったから(2018年3月23日の金融庁の警告とは別に?)、と言われてますが、定かではありません。
現在では、画面右上のGoogle翻訳ボタンから日本語を選択して対応することができます。
手数料が安い
BINANCEでは他の仮想通貨取引所に比べると取引手数料が安く設定されています。基本的には取引手数料は0.1%となっています。
またBINACEで独自のトークンであるBINANCE COINを発行していますが、手数料の支払にBINANCE COINを利用すると通常の半額(0.05%)とさらに格安になるサービスがあります。
アプリが使いやすい
BINANCEには海外取引所には珍しくスマホアプリがあります。このアプリは使いやすいと多くのユーザーから高い評価を受けています。
このスマホアプリは日本語には対応していませんが、指紋認証やパターン認証にも対応しているので、セキュリティ面でも安心です。
ハードフォークで派生した通貨の付与に積極的
BINANCEではハードフォークであらたに誕生した仮想通貨についても積極的に取り扱っていくという姿勢を明確にしています。ハードフォークで派生した新たな仮想通貨が付与される場合にはBINANCEに口座を保有しておくことでその恩恵を享受できることができます。
取引所によっては派生したコイン(フォークコイン)を受け取ることができないところもありますが、BIBANCEはツイッターで「全てのハードフォークコインをサポートする」(2017年12月11日)としているため、この理由であらたにBINANCEでアカウントを開設した人も大いに増えたと考えられます。
仮想通貨取引所「BINANCE」の各種手数料について
BINANCEの現在の手数料は以下のようになっています。
- 取引手数料:0.1%
- 送金手数料:仮想通貨の種類によって異なる(例えば、ビットコイン:0.01BTC、イーサリアム:0.01ETH、など)
BINANCEの手数料はビットコインもアルトコインも0.1%
BINANCEではメジャーな仮想通貨であるビットコインも、それ以外のアルトコインも取引手数料は0.1%と同じ水準になっています。
(もちろん、ビットコインの価格はアルトコインに比べると高いので、法定通貨相当額で比べると、絶対額としてはビットコインの方が高いと言うことはできますが。)
セキュリティーについて
BINANCEではセキュリティを確保するために以下のような対策を行っています。
2段階認証
BINANCEでは取引の安全性を確保するために2段階認証の方法を採用しています。2段階認証とは、通常のパスワードに加えて、ランダムな数字などを入力して取引を実行するものです。
BINANCEでは、Google Authenticationというアプリを使って2段階認証を行います。Google AuthenticationでBINANCEのQRコードを読み込むことで、BINANCE専用の6桁の数字が表示されるようになります。
この数字は30秒ごとに変化しますので注意して下さい。この2段階認証を行うことで取引の実行が可能になるのです。
アプリだけじゃなくパソコンでも管理が必要
BINANCEでの取引はアプリだけではなくパソコンで行うこともできます。したがって、パソコンでもアプリと同様にセキュリティを確保する必要があります。
2018年3月14日にBINANCEは市場操作事件をうけてハッキングした者に10億円もの懸賞金をかけました。結果的に犯人は捕まりましたが、ハッキングに対してBINANCEは犯人を追うために一般市民の協力を求めることになったようです。
BINANCEのセキュリティのレベルは高いと言われていましたが、安全を守ることと破ることは常にイタチゴッコのような状況です。BINANCEもアプリやパソコンだけの対応ではセキュリティを守るのは不十分なのかもしれません。
ハードウェアウォレットで自分で管理が必要
そこでBINANCEにアカウントを開設して仮想通貨取引を行うのであれば、ハードウェアウォレットを利用することをおススメします。
ハードウェアウォレットとは、仮想通貨を保管するウォレットのうち、秘密鍵を内蔵した外部デバイスのことです。誤解されがちなのですがデバイスの中には仮想通貨は入っておらず、秘密鍵だけが格納されています。
ハードウェアウォレットは、まだ値段が高い、現在は品薄、などのデメリットはあるものの、パソコンに繋げていない状態ではコールドウォレットになり、持ち運びに便利、という点で自分で管理する手段としては最も安全性が高いと考えられる手段です。
具体的な製品としては、LedgerNanoS、Trezor、LedgerBlue、などがあります。
それぞれどのハードウェアウォレットがどの仮想通貨に対応しているのかを確認したうえで、正規の販売店で購入するようにしましょう。
仮想通貨取引所「BINANCE」の評判・口コミ
多くのアルトコインを取扱い、手数料も安いBIBANCEですが、どのような評判があるのでしょうか。
日本語サポートがまだできない
一時は日本語でのサポートが出来ていたのですが、前述したように2018年3月から日本語での利用が出来なくなってしまいました。
今後日本の金融庁からの警告に対する対応をきちんと実施してからであれば、日本語対応が復活する可能性はありそうです。BINANCEの日本語対応については高い評判を得ていたので今後の展開に注目です。
日本円でのコインの購入ができない
BINANCEでは日本円で仮想通貨を購入することができません。日本円を米ドル、もしくはビットコインに替えてからでないと、BINANCEで仮想通貨を購入することができないのです。
この点については多くの利用者から面倒くさい、余計にコストがかかる、と評判が芳しくないようです。
出金制限がある
BINANCEでは、出金の上限は24時間あたり2BTCまでとなっています(2018年2月1日現在)。ビットコイン以外の暗号通貨の場合も2BTC相当までしか出金することはできません。
この出金制限は身分証を提出して、本人確認を行うことで24時間あたり100BTCまでの取引が可能と変更になります。