色々な所がボーナスの使い道はどうするかというアンケート・調査を実施しています。そしてこういったアンケート・調査は毎年、ボーナス支給時期毎に、色々な所が実施しているのに、その回答・結果は殆ど「貯金」です。
『ゆとりある老後の資金に必要な額はいくら?』にあるように、社会情勢がそうさせていることもあるでしょうし、日々の生活を送る上で色々な出費があり、それらに充当する分、残りは貯金しておきたいという考えの現れでしょう。
でも、こういった「ただ支払う」、そして「ただ(残りを)貯金する」だけでなく、もっとこういったことを効率良く、上手く出来ないでしょうか?
支出を減らせば当然残りはそれだけ浮きます。手元にあるお金を上手く転がすことは『貯蓄計画で老後の不安を解消!今から始める老後資金の賢い貯め方』や『退職金の資産運用で失敗する前に知っておきたい3つのポイント』で書いて来ました。
ここでは、『超初心者でも実践できる!上手な2つのお金の増やし方』にあるように「そのお金、現金でないといけませんか?」というスタンスと同じく、支出するにしてもそれが現金でないといけないのかと同じで「それが今・その価格で必要なのか?」という視点で、ボーナスをただ日頃の支出に充てるだけでなく、「お金の流れ」を出来るだけ可視化して、上手にボーナスを使い、上手に支出を減らすことによって手元により多く残す3つの方法を書いていきたいと思います。
1.目の前のことだけにこだわらない
すぐにでも対応しなければならない支出があるなら別ですが、そういう目先のお金でないなら、支出の前に本当にそれが必要かを考えてみましょう。欲しいブランド品、欲しいコスメ用品、欲しい趣味関連のもの、本当にそれが「今すぐ必要ですか?」。
今すぐ必要でないならずっと使わないでおきましょうと言いたいわけではありません。本当に必要な時が来ればまたその時に考えれば良いのです。
ボーナスは月給よりは多いはずですから、一度に多くのお金を手に出来ます。そこに誘惑が来るわけです。だからついつい高価なものにも手を出したくなります。
禁欲を勧めるわけでは決してありませんし、日頃の自分へのご褒美すらあなたから奪うつもりもありません。
でも、「それ以上にあなたが何かを成し遂げたい」とか「他にもしたいことがある」とか、使いたいと思っていることと同じかそれ以上のものがある時、どうかその誘惑から少し遠ざかって冷静に見つめて欲しいのです。
2.相場を知る
新幹線やホテルなどは繁盛期があります。人の流れが多いと見込めるからこそ、通常の料金より上乗せする形で価格設定がされています。夏物の服はシーズンが終わり掛けになったりすると安くなります。冬物もそうですね。
野菜や魚など、食べ物には旬があります。
「今買うからこそ価値がある」、そう、例えば期間限定商品とか(限定でなくても)買う時期自体にプレミアムが付く場合を除いて、モノやサービスは必ず相場というものがあります。
「目の前のことにこだわらない」でも書きましたが、あなたがもし何かを買いたいとして、それがプレミアムとかに関係ないのなら(プレミアムがあってもそれが定期的なら)、それを安い時に買えばそれだけで浮きませんか?
そこまで我慢すること自体が……というお気持ちも分かりますけど、例えば欲しいものが複数ある場合、「相場があるからね、安い時に買えたよ!」というだけでお得感があるでしょうし、それによって浮いた分は他の欲しいものに充てられるから嬉しいことだと思います。
そしてそういうやりくりが出来ること自体が、自身のこれからの人生においても有利に働く習慣となるでしょう。誘惑に負けたり衝動買いを頻繁に繰り返す人は経済観念がなかったりおかしかったり、人生設計・将来設計が出来ないものです。
3.「ライフイベント」を可視化する
直前に書いた将来設計ではありませんが、将来設計で備えておきたい3大資金として良く知られているのが「教育資金」・「住宅資金」・「老後資金」です。
日々の食費、日頃のローンの支払いもあるでしょう。こういった出費を、「短期」・「中期」・「長期」と分けるのです。
結婚前は結婚に備える、出産前は出産に備える、出産後は教育や子どもの健康に対処する、家を買う・車を買うといったこともありますね。
これらをあなたの視点で「短期」・「中期」・「長期」と分け、ライフイベントとして可視化するのです。何が、いつ、どれだけ必要かを一目瞭然にするのです。
そしてそれらを目にする度に「今本当に必要か?」「相場はどうなっているか?」という判断を加味しながら訂正・追加させていくのです。
旅行だって時期や場所で費用が変わるでしょう?冠婚葬祭の内、少なくとも結婚式は前もって分かりますよね?
カー用品だって時期によって変わるものがありますよね(チェーンや冬用タイヤなど)?
ライフステージによって当然変わるからこそライフイベントは訂正と追加をしていきますが、それは価値観が変わることで訂正されたり追加されたりもします。自分一人で考えるのも楽しいし、家族と一緒に考えるのも楽しいと思います。
まとめ
こういったことを繰り返すことで、無駄を省き、同じお金を支出するとしてもきちんと費用対効果を考えることが出来、貯蓄やその他のモチベーション向上にも役立っていきます。
何度も言いますが、お金の流れを可視化することはそれだけでそうでない場合と比べて格段に違います。
このサイトでは株式投資をテーマに書いていますが、このページに書いているように、お金の流れを知り、相場を観察するということは株式投資に必ず役立ちます。
この記事を読んだあなたが「ライフイベント表、作ってみようかな?」と思ってくれたとしたら、とても嬉しいです。