資産運用とは

退職金の資産運用で失敗する前に知っておきたい3つのポイント

お仕事を勤め上げ、退職金を手にしたあなたは、そのお金を元手に資産運用をしようと考えていらっしゃると思います。もし、そんなお考えのもとにネットで色々検索をした結果としてこのページを見て下さっているのなら、とても嬉しいことです。

 

あなたが定年退職であれ働き盛りの真っ只中での退職であれ、「一定のまとまったお金を運用すること」自体は増やし方もリスクも変わりません。

 

貯蓄計画で老後の不安を解消!今から始める老後資金の賢い貯め方』にあるように、「お金を増やす」方法は沢山あります。

 

今回はそれらを運用する上で失敗を出来るだけ防ぐために、事前に知っておいて欲しいポイントを3つ紹介したいと思います。

 

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1.リスクは常に付きまとう

リスク

当たり前のことですが、どのような資産運用をしても、必ずリスクは伴います。

 

預金は確かに元本割れすることは殆どないと言って良いですが、そもそもその金融機関が倒産したらどうなりますか?ペイオフなどの預金保護もありますがその額は有限です。

 

「お金を作る」というわけではありませんが「お金が入って来る」という意味での年金はここで言うまでもなく、受給開始年齢・受給額への疑念が既にあり、倒産と同じく「そもそも本当に、間違いなくもらえるの?」という気持ちもおありでしょう。

 

貯蓄型保険も商品によって変わりますが、会社の倒産だけでなく為替リスクやその他リスクはあります。

 

不動産投資も空室が続いたら修繕費用などのランニングコストだけが累積していきます。その不動産が天災などで価値が小さくなったりなくなったりしたらどうしますか?そういう不可抗力だけでなく例えば事件などが起きて土地や建物などは原形を留めているのに風評被害などが出ればそれは不動産価値の減少に直結します。

 

株式投資は言うまでもなくリスクがあることはお分かりですよね?

 

「そんなこと言われなくても分かるよ!」、そういうお言葉やお声が出て来そうです。そう、誰だってそれは分かっています。

 

でも、いざ自分が渦中の人間になると、いかにこういった認識がブレるかということも言うまでもないでしょう。

 

リスクが顕在化した時、人間はやはり動揺します。分かっていても動揺します。そうなる前のリスクを承知している自分と、リスクが顕在化した時の自分とは「別人になってしまう」のです。

 

だからこそ、こういったリスクがあるということは言い過ぎたとしても言い過ぎることはないし、いつだって肝に銘じておいて欲しいのですね。

 

2.金融商品はどれも「コストが掛かっている」

コスト

これも言われてみれば当たり前のことですが、こういった商品はコストが掛かります。

 

預金や貯蓄型保険は運用を委任するわけですから、その会社のコスト(人件費やサービスを提供する上でのコスト、情報収集のためのコスト)は当然掛かります。

 

コストが掛からないものなんてないのです。考えてみて下さい。あなたが誰かのお金を預かってそれを運用する時、運用益を出さなければと重責に耐えながら運用していて、「それ、ボランティアでやっているんでしょう?」と言われたらどう思います?

 

コストを前面に押し出せば商品の魅力が相対的に落ちるからこういった金融商品には具体的なコストが書かれてないだけであって、当然、コストは差し引かれているのですね。

 

比較的経済状況が良かった時代は、「預ければ増える」という風潮がありました。預けたらどうなっているだろうと気にすることはあっても、定期的に配当などがあったりするとそれに慣れ、「次の配当はいつかな?」なんて考えてしまいます。そこに、運用者の重責やプロフェッショナルな知識など、考えてみる時間さえありません。

 

そのくせ運用が失敗などしたら目くじらを立てるのが人間というものです。こういった商品は損得が表裏一体の関係なのに、一面だけを見てしまっているのです。

 

だからこそ、コスト意識が希薄だったり、そもそもありません。

 

不動産投資や株式投資は自分の不動産や現金を使って自分が直接運用するという意味では(一定のお金を支払って会社が用意した不動産をという不動産投資はここでは含めません)まだコスト意識はあるでしょうが、不動産なら別、株式投資は儲かっても損をしてもそれは既にコストを差し引かれた状態で計上され、しかも目の前で現金が増減しながらの計上ではないのでやはり希薄になりがちです。

 

3.他人任せにしてしまうと……

知識

確かにこのような財テクというのはそれなりの知識がないと運用出来ません。目の前にあるお金を何も学ばずいきなり自分で動かすことは、裸で戦場に行くようなものです。だからこそプロに任せようと考えるのも間違いではありません。「自分で調べるよりはプロに任せた方が良い」と思うのも無理はないのです。

 

でもね、投資に関して何の知識もなく金融機関に出向くのは相手からすれば「鴨ねぎ」というものです。私には金融機関で勤務している知人がいますが、知人曰く「本当にこんな商品やらせて良いのだろうか?」と思うこともあるそうです。

 

自分自身が自社の商品について疑問を持っているのに、自社の利益を上げないといけないから売り込み、契約させるのです。投資の知識がなければセールストークの一言一言をきちんと理解出来ません。大抵、金融機関が売りたい都合の良い商品を買わされます。

 

挽回しようと躍起になる

リスクがあることを分かっていても、目の前の損失を挽回しようと躍起になってどんどんマイナスを出す……。

 

例えば株式投資なら、1000円で買って1000円で売れれば本当は「負け」ではありません。でも手数料が掛かって現実に返って来るお金は投じたお金より少ないからそれを挽回しようとして躍起になって深みにはまる。

 

冷静さを失うのです。

 

頭の中でリスクやコストのことを分かっていても、本当にくどいですが「自分が当事者になると客観的になれない」ことが多々あるのです。

 

まとめ

全てに通じることは、「当事者意識の問題」だということです。

 

自分の問題としてきちんと把握出来れば、リスクもコストも自分の問題として受け止めた上で対応出来ます。

 

自分でという意識があればカモにされることもないでしょう。完全に自分だけでというのが無理であっても、相手の言いなりになることはないでしょう。

 

自分のお金なのにどこか認識が離れている……、そういう状態では他人に任せるにしても自分でやるにしても、その先でマイナスの連鎖が起きる確率が高くなります。

 

これから運用してみようと思っているあなたも是非これらのことを心に留め、気を付けて下さいね。

 

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