この記事を読んで頂いている人は少なくても投資に興味のある人だと思います。安倍政権も投資優遇政策を行っておりますし、インターネットトレードができるようになり、少額からでも投資はできるようになりました。
しかし、始めての投資となると、やはり知識がないので不安という人は沢山いると思います。そこで、今回は初心者にでも分かりやすく株式投資とは何か?について解説させて頂きます。
儲かるから会社は存在している
日本の会社の95%程度は株式会社です。合資会社や合名会社は無限責任でありますが、株式会社は有限責任で、株式が紙切れになるというリスクはありますが、株式購入分の金額以上損する事は基本的にありません。株式を買うという事は株主になるという事です。
それぞれの株式会社により発行している株数は違いますが、100株だけ買ってもそれは一口オーナーになる事に他ならず、株式数に応じて経営に参加する事も(議決権)、会社の利益に対して配当をもらう事もできます。
株主総会の下位に会社があり社長がいます。
社長は株主総会で決められた方針の下で、株主に利益を還元する為に会社を経営します。もちろん株式会社でも業績を上げる事ができず、損してしまう会社もあります。
しかし大原則として、株式会社は儲かるから、会社は作られているという事を忘れてはなりません。株式会社が儲からないものであれば、日本のほぼ全ての会社は倒産してしまうどころか、そもそも会社は存在しないのですから。
期待値の考え方
会社は儲かっていても株式投資はギャンブルだという人がいますが、はたしてそうでしょうか?ギャンブルというのは期待値が投資した金額以下の行為をいいます。
例えば100円で参加し、コインが表なら150円、コインが裏なら30円になって返ってくるゲームがあれば、期待値は150÷2+30÷2=90となり期待値は90円となります。
これは参加費100円に対し期待値が90円となり10円のマイナスとなってしまいます。毎回10円損する訳ではありませんが、回数を増やせば増やす程、ゲームした回数×10円の値に収束し損をしていくという物です。このゲームで3連続表を出し150円の得をしても、それは運で儲けただけでギャンブルです。
しかし株式投資は違います。損する事もありますが、期待値はプラスである以上、回数を重ねれば重ねる程、利益もプラスに収束しきます。運で儲ける物では無い以上。
ギャンブルとは逆の性質を持っています。
投資と投機の違い
投資とは投機というのは具体的な線引は難しいですが、一般にデイトレードや信用取引をする際に使われる言葉です。投機の『機』とは機会の機であり、チャンスに資産を投じるものを投機といいます。
短期的な売買では、利益を上げる人がいれば一方で同額損する人がいます。証券会社に支払う手数料を考えなければゼロサムゲームで、そこには新たな価値は何も生み出されていません。しかし投機もギャンブルとは違います。ゼロサムゲームであれば期待値はプラスでもマイナスでもなくゼロです。
相場を読む力や、いかに情報を早く入手できるかの力で期待値を高める事はできます(ただし経済上の付加価値は生み出されていません)。
投機に対し投資は経済上の付加価値を生み出すものをいいます。新しく発行された株式(新規公開株式)を購入すると、株式会社は資本金が増えます。その資産を元に事業の拡大を行う事ができ、商品を売り利益を上げます。
それは会社の利益にもなりますし、株主も配当を受け利益になります。資産を活用して、さらに資産を増やす経済活動が行われる為、これはゼロサムゲームではなく期待値はプラスになります。
運用の手法を間違えなければ、株式投資の期待値はプラス
株式投資で失敗している人は7割とも9割ともいると言われています。それは株式投資を十分理解し運用している人が少なく、理解している人はその分大きく儲けているからです。
そもそも株式投資はその原理上儲かるものですので、期待値を追う手法を間違えなければ儲かるものなのです。